女たちの青崩峠・・・
前述の青崩峠は、近代に入ってからは、
製紙工女達が通った道でもありました。
以前「
「ああ野麦峠」という映画がありました。
『女工哀史』(じょこうあいし)という細井和喜蔵ルポルタージュを元に、

『紡績工場で働く女性労働者(女工)たちの
過酷な生活を克明に記録されたものを題材としていました。
「明治~大正時代、信州へ糸ひき稼ぎに行った
飛騨の若い娘が吹雪の中を命がけで通った野麦街道
・・・・故郷へ帰る年の
暮れには、雪の降り積もる険しい道中で、
郷里の親に会うことも出来ず死んでいった
娘たちの悲しい物語です」(ああ野麦峠の文献より)
当時は、この飛騨の女性(今の中学生の歳前後の娘達なんでしょうが)
のような光景があちこちにあったことと思います。
製糸業の盛んなりしこの時期は、彼女たちは貴重な労働力であったわけで
地方の貧しい家にとって収入源だったわけです。
多分、労働条件や環境はどこも変わりなく劣悪なもので生活のため、
忍耐・我慢の毎日であったことでしょう。
この峠に、昔のロマンを感じてみたり、悲しい過去の歴史を考えさせらりたりです。