★三ヶ日での事故★

浜名湖で野外研修中の中学生が、ボートの転覆事故で亡くなりました

あまりに痛ましい出来事でした

今回、事故のあった三ヶ日青年の家は、今年4月から指定管理制度が導入され

「小学館集英社プロダクション」という東京の会社が管理をしていました

県の施設ではあるが、その運営管理は民間でされていました

★三ヶ日での事故★

指定管理制度?あまり一般の方には、聞いたことの無い制度ですが・・・

これまで行政が管理・運営をしていた公の施設を

民間企業やNPO法人などの団体に代行させるものです


実は、みさくぼオートキャンプ場”マロニエの里“も同様の施設で

浜松市から指定管理を受け運営をしています

ですから、とても人事とは思えませんでした


このキャンプ場も夏には多くの子どもさんが、川遊びを楽しんでいます

しかし、自然の中ではいつも危険と背中合わせであることも事実

どれだけの注意や気配りをしても、これで大丈夫ということはありません

さいわい、創業以来この施設では大きな事故などは起きていないのですが

そのリスクは常に身の回りにあるのです

もちろん、今回も充分な配慮のもとでの活動決定ではあったのでしょうが

このような事故が起こってしまった以上

施設管理者や運営責任者の追及はまぬがられません


一般的に、この指定管理制度の意義は

施設運営面でのサービス向上による利用者の利便性の向上や

管理や運営経費の削減による、施設を所有する行政(自治体)の負担の軽減があります

しかし、一方で制度導入の真の狙いが運営費用と職員数の削減にあることから

行政改革の面だけが過剰に着目され、医療・教育・文化など

本来なら行政が直接その公的責任を負わなければならない施設までもが

制度の対象となっていることに問題あるとも言われています


いま一度、自分自身も気を引き締めなおして

施設の運営にあたらなければならないことを痛感しました

亡くなられたご本人、またご両親や関係の方々に

心よりご冥福、お悔やみを申し上げます


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この記事へのコメント
水窪さん こんにちわ。
新聞報道を読んで先ず感じたのは、県立施設なのに運営は民間会社というのは分かり難いな、ということです。
今後とも、コスト低減は絶対避けて通れない問題ですが、これが人命軽視に繋がる事がないよう願うばかりです。
Posted by クライネマン at 2010年06月20日 17:39
クライネマン さん こんばんわ

指定管理者という制度自体日が浅く、未だに制度の内容など確立されていない部分が多いと思います
当事者である私が言うのもどうかと思いますが、行政(自治体)や指定管理者も手探りの状態というのが本音です
管理者の選定や審査、契約内容や指定管理料金の設定の在り方等々、多くの矛盾や不均衡があるのも事実です

今回の三ヶ日青年の家が例というわけではありませんが、コスト低減の代償はどこかにつけが廻るのも事実です
時には、それが充分確保されるべき安全管理である可能性もあります

文中にも書きましたが、医療・教育・文化施設など民間運営ではけっして採算が合わないけれど、公としてコスト負担(税金)をかけなければならないものもあるかと思います

今回のことを教訓として、関係者は今一度この制度のあり方と運営管理の方策を議論する必要があるのではないのでしょうか。。。
Posted by 水窪水窪 at 2010年06月20日 20:43
こんにちわ^^

人件費を削減したコストダウンは承服できませんよね。
民主党が始めた仕分けですが、天下りの人件費削除が目的にも
関わらず、削除されるのは末端の人件費削除です。

あの有名な京都大学ですら仕分けで削減された費用は助教授等
立場の弱いひとたちを削除する行為をしてます。
一番人件費を当てて強化する部分を平気で削る役所体質は
恐ろしいですね。

これでは才能のある人材はすべて海外に出ます。
民間企業も法人税の安い国にドンドン流出してます。

法人税は下げてきてるので普通の人は上げるべきと思われがちですが
日本の法人税はものすごく高いです(42%だったかな?)
海外だと10%~20%ですからね。
ただ法人税を下げても企業が人材を増やす事はしないでしょうけど・・

医療問題も含め、無駄な人材は手をつけず大事な人材を切り捨てる体質は早期に動かないとだめな事ですね。
Posted by 浜松人 at 2010年06月21日 13:08
この事故の記事を読みながら、これは人災だなと思いました。

当日の、天候判断・・・云々 と言うよりも、船の曳航の方法に大きな問題があると思います。
Posted by reboxrebox at 2010年06月21日 15:58
浜松人さん こんばんわ

今回の指定管理の目的が単なる人件費のカットという事はないのでしょうが
このような事故などが続くと社会的非難は高まりますよね

リストラというとまずは人きり、人件費の削減だといわれますが
本来は組織内の構造の改革であるべきはずです

仮に指定管理の目的が単なる運営費用と職員数の削減になってしまっては
何の意味もないし、更なる不幸な結果を生んでしまうのではないのでしょうか

浜松人さんの言われる人材の活用をいかに効率的にするのか?
そこには、必要なコストも当然あるのだと思います
何が無駄であり、何が価値あることなのか・・・
その判断を問われる時ですよね



reboxさん こんばんわ

そうですね、事故の内容を良く見ると、船のえい航時の事故ですよね
もちろん、このような結果にいたった管理者の判断も問われますが
事実関係だけは、はっきりしないといけません

全ての責任が、指定管理制度にあるといった誤解も生じます
今日も役所から、当施設に安全管理マニュアルの提出が命じられました
「あなたのところは、本当に大丈夫なのか?」
「何かあったら、責任はお宅にあるんですよ、、、」
そんな、役所が責任を回避するような言い回しには少々閉口しました

関係機関やそれぞれ指定管理者の、今一度の安全確認は当然ですが
指定管理制度イコール不安という意識をあおるのはいかがかと思います
Posted by 水窪水窪 at 2010年06月21日 22:28
おはようございます。
悲しい事件が起こってしましましたね。事故と言うより事件・人災だと思います。
海・山に出た経験がある者なら、天候は急変するものだと知っているはず。しかも、今年の風は、陸にいてさえ例年になく気まぐれです。
まして、子供の命を扱っている大人たちの、判断基準はどこにあったのでしょう?
こんな事で亡くなったお子さんや、そのご家族がお気の毒です。
ニュースで事情を知るだけですが、はじめからプロがいなかったと思います。
子供を指導する立場にあるからプロだと思い込んでいる素人・船舶免許を持っているからプロだと思い込んだ素人・・・
還って来られた子供たちが大人になって、マリン・レジャーの危険を知った時、同級生は、指導者たちの甘い見通しのせいで命を落としたのだと考えるようになるかもしれません。
当事者の方々には、一生消えない悲しみです。

この頃、プロの仕事を理解しないまま、踏み込んでゆく大人が多い気がします。40・50・60代の大人で、そんな人をよく見ます。
どこでどうなってしまったのでしょう?

わたしのブログの性質上、と言うより、わたしの性質上、あんまり厳しい意見は自分からは言いたくありません。でも、誰かに言わずにはいられない時、こんな場を貸して頂いてありがとうございます。
水窪なんでも情報局さん、これからもよろしくお願いします。
Posted by サンダーのママ at 2010年06月22日 09:04
あら、クライミングウォールもあやしくなるかな・・
Posted by おが at 2010年06月22日 09:40
サンダーのママさん こんにちわ

昨日から、うちにも行政側から安全管理についての指導や問い合わせの連絡が頻繁に来ています
このような悲惨な事故が起こらないと、関係者が真剣になって改善に取り組まないという現実は今更ながらに悲しいことです
(もちろん、このような仕事に関わる私自身の反省を含めてですが・・・)

>プロの仕事を理解しないまま、踏み込んでゆく大人が多い気がします。40・50・60代の大人で、そんな人をよく見ます。

自分自身の仕事にどれだけの責任が持てるのか?大事な問いかけですね
「その覚悟はあなたにありますか?」
「精神誠意プロとしての仕事を全うできるのですか?」
もちろん、今回の事故の全責任を校長や管理者が追うのかということには、多くの意見があるのでしょうが、実際に事故がおきて無くなった生徒がいる・・・何らかの結論は出さないといけないのでしょうね

もし、自分自身がこの立場にいたらどうしただろうか
その結果にどう責任を取るのだろうか
・・・すみません、なかなかすぐに答えが見つかりません
もう少し考えてみたいと思います。。。




おがさん こんにちわ

ウ~ンそうですね、こちらに関してはまだ何も言ってきていませんが
このような事故のあとですので
かなり、厳しい管理運営の条件が提示されるとは思います・・・

とりあえず危機管理マニュアルの提出を求められると思います
クライミングウォールに関して、その関係資料があったらそれもお願いします
Posted by 水窪水窪 at 2010年06月22日 17:46
こんばんは

あれ、クライミングウォールって、室内じゃなかったでしたか?・・・
あんな事故の後で、すぐさま昨日から、>うちにも行政側から安全管理についての指導や問い合わせの連絡が頻繁に来ています・・・って、まあ、よくある事なのでしょうが、どこか的外れな感があります。
むやみと、子供たちが野性の感や精神のこまやかさを育てるチャンスまで摘み取ってしまわなければよいのですが・・・

一方的な考えを書いてしまったかも知れません。スミマセン。
この事故では、そもそも何故大人たちは訓練を強行しなければならなかったのか?カリキュラムのなかで、安易に中止すると、どこかから圧力がかかる恐れがあったのか?中止した場合の責任の所在を問われるのか?仮にそうだとしたら、そこと戦うのが、プロであり大人だと思います。

少し前ですが、どこかの航空会社の機長さんが、風邪気味の客室乗務員をフライトから外したことで、会社側から処分を受けた事がありました。ニュースではその機長さんが処分の不当を訴え、正当性を認められたと言っていました。
わたしは、こういう機長さんをプロだと思います。
飛行機も船も、魔法の絨毯ではありません。
事故を起こすのは、ひとです。
Posted by サンダーのママサンダーのママ at 2010年06月23日 01:17
サンダーのママさん おはようございます

そうです、以前こちらのブログでも紹介したクライミングウォールですが
屋外・屋内問わず、行政関連の施設の総点検や安全管理の見直しがされています
残念ですが、しばらくは子ども達の研修や活動が制限されるかと思います

一昨日、この事故の件で知人の元教頭先生とはなしたのですが、この研修計画の実行に当たっては、いろいろな問題があるようですね
年間学校行事のスケジュールの都合や、やらなかった時の代案や説明・・・
これまでも同様な条件の場合にも強行されていたようです
掘り進めれば、この事故の原因は今の日本の教育システム自体にあるのjかと思いました、、、
実は、うちの娘も市内で教員をやっており、内輪の話も聞きますが教育のひずみが間違いなくあります
・・・だからと言って、今回管理者の責任が許されるわけでもありませんが

身の回りのあらゆる場合に、物事の優先順位の判断を余儀なくされるケースがあります
しかし、今の時代誰もがリスクをとることを恐れ、曖昧な決断と判断をしてしまいます
まして、結果責任を自ら負うことを拒否する・・・
いつから、日本はこんな国になってしまったのでしょうか。。。
Posted by 水窪水窪 at 2010年06月23日 08:25
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