派遣切りにあった20歳代になる若者が、線路に飛び込んで自殺、、、
この報道を見て、水窪の特養ホームにいる、あるばあちゃんの話を思い出しました

・・・南信濃との県境に青崩峠があります
青崩峠は、遠州と信州の国境にあって、古くからある信州街道の峠であり
この道は昔から海の幸や山の幸が、馬や人の背によって運ばれたことから
「塩の道」ともいわれています
ただ、近代においては可憐な少女(当時は中学生くらい)たちが製糸工女として
他郷で働くため越した峠でもあるのです
『女工哀史』という紡績工場で働く女性労働者(女工)たちの
過酷な生活を克明に記録されたルポルタージュがありましたが
はな(名前)ばあちゃん(今、90歳をこえたかな)の話によると
この峠も、明治から大正そして昭和のはじめ、信州の飯田や岡谷などへ
糸ひき稼ぎに行った若い娘達が、吹雪の中を命がけで通った街道で
故郷へ帰る年の暮れには、雪の降り積もる険しい道中
郷里の親に会うことも出来ず死んでいったり
工場で病気になったり、働けなくなり、稼ぎが出来なくなると
途中の天竜川に、何人も身を投げて亡くなったそうです(実話です)

当時、彼女たちは貴重な労働力であったわけで
北遠地方の貧しい家にとって収入源だったわけです
労働条件や環境はどこも変わりなく劣悪なもので
生活のため、忍耐・我慢の毎日であったことでしょう
・・・今の時代の派遣切り、、、なにも変わってない気がします
いつの世も、弱い者がただ切り捨てられていく世の中、、、
企業や社会は、いったい誰のためにあるのか?
野麦峠だけではなかったんですね。
青崩峠もあったんですね。
勉強になりました。
そして、今に生かさなければなりませんね。
ひとりひとりがどう行動し、どう生きるかまで
関わりますね。
ヒロさん こんばんわ
時代が変わっても、社会の格差は常に付きまとう
時の権力は、自分より弱き者を見下している
理屈を言えば、企業を守る事が社会正義のすべてであるかのように振舞う
確かに雇用される側にも、いくつかの問題はあるのでしょうが
たった一人の若者、女性や老人も守れない社会や企業に何の価値があるのか?
ただ単に利益を積み重ねることが、企業のつとめでしょうか
人は決して、会社の道具ではありませんよね
大手企業のトップや政治家と言えど、許されない事はあると思います
すみません、、、昨日はちょと(いやかなり・・・)自分の周りで
怒りとむなしさを感じる出来事がありまして、、、
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