最近、巷では農業の6次産業化という言葉がよく使われます
一般には、まだ馴染がないかもしれませんが
農業などの一次産業が食品加工や流通販売にも業務展開していく経営形態で
加工賃や流通マージンなどの今まで第二次・第三次産業が得ていた付加価値を
農業者自身が得ることによって農業を活性化させようというもの
簡単にいうと・・・
農業をベースに加工や販売、交流・観光などを総合的に展開する食農産業ですね

先日、西部農林事務所にお邪魔して、食品加工所の取り組みの相談に伺いました
担当の方から、いろんな情報をいただいたのですが
長野県などに幾つもある食品加工所が、不思議と?この浜松にはないのです
というより、農産物の素材が豊富で、物流の条件に恵まれていたこの地域では
素材生産(農産物そのものの出荷)のみで、充分利益がありましたし
温暖な気候が、四季を通じての生産を可能にしてきました
長野のような冬場に農作物の生産が出来ない地域では
農閑期の仕事として、加工業をせざるを得なかったという事情もあります
しかし、長引く農産物市場の低迷や多様化する消費者ニーズへの対応策として
食品加工という分野を考える農業者や関係者は多くなっています
ただ従来の農業政策が行なってきた、地方農家ばら撒き型の中小工場建設では
このグローバルな時代、とても大手企業との競争になりません
「浜松に、いや西部地域にひとつあれば充分だよね!」、担当者からのお話
いま、地域における農工商業者の連携が求められており
地域が手を組むことで、お互いの生き残りの道が開けてきます