★鏝絵(こてえ)って?★

   水窪の町の入口に、古くから祀られている庚申様・・・

   その昔、庚申(こうしん)信仰として、村で亡くなった遊魂・悪霊を静めるため

   人々の多く集る巷の道辻であるとか、三叉路に庚申様を祭り

   家内安全・無病息災・作物豊穣の願いをこめました

   この祠の壁面に、美しい鏝絵(こてえ)が施されていますが

   これは、大正から昭和期に活躍した平出宇蔵という人の作品で

   水窪町の文化財にも指定されています

★鏝絵(こてえ)って?★

   解説によると、、、

   鏝絵(こてえ)とは、日本で発展した漆喰を用いて作られるレリーフのことで

   左官職人が鏝で仕上げていくことから名がついたようです

   題材は福を招く物語、花鳥風月が中心であり

   着色された漆喰を用いて極彩色で表現されており

   これは財を成した豪商や網元が母屋や土蔵を改築する際

   富の象徴として外壁の装飾に盛んに用いられたからだそうです

★鏝絵(こてえ)って?★

   古くは高松古墳、法隆寺の金堂の壁画にあり歴史は古く

   また天平年間の立体塑にも見られます

   戦後、在来工法の衰退と共に腕利きの左官職人が減少

   一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいるとのこと

★鏝絵(こてえ)って?★

   平出宇蔵氏の作品は、昭和初期まで東京駅(副駅長室)にもあったようですが

   その後、内装工事が施され今はもう見ることができないそうです


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この記事へのコメント
庚申様の歴史を詳しく書いて下さり、有難うございます。
よく判らなくて何度かいきましたが、次回はじっくりと
見せて頂きます。
この資料は民俗資料館にあるのでしょうか?
Posted by misaku_55 at 2010年01月08日 22:07
misaku_55さん おはようございます

今年もよろしくお願い致します

庚申様については、昔近所のお年寄りから聞いた話です
本町の弓場先生に聞いても、その歴史などは詳しいかと、、、

鏝絵(こてえ)については、自分なりの調べで一般的なものです
この描かれたいきさつについては、地元の歴史研究をしている元先々がたのグループを訪ねると、たいていのことがわかるのではないでしょうか?

民俗資料館に交代でいるかと思いますので直接聞けば
いろいろと教えていただけるとおもいます
Posted by 水窪水窪 at 2010年01月09日 09:09
水窪さま
色々有難うございまた。
Posted by misaku_55 at 2010年01月09日 15:28
我家の前のお茶屋さんの蔵の窓にこて絵がありますが、そんなにふるいものではないでしょうかね。
Posted by けいこさんけいこさん at 2010年01月09日 15:29
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
鏝絵ですが水窪の平出さんは芸名 遠州喜楽と言われていたようです。
伊豆の国松崎町の長八美術館に行くと入江長八さんの弟子で遠州喜楽とありますよ。
Posted by たぬき at 2010年01月09日 19:04
misaku_55さん こんばんわ

こちらこそ、またいろいろと教えてください


けいこさんさん こんばんわ

下記のたぬきさんの情報で、鏝絵の名工と言われた入江長八さんが活躍したのが
江戸時代後半ですから、そのお弟子が平出宇蔵さんとなると
やはり、町内にある鏝絵作品は、大正から昭和初期なのかな?と推察されますね
また、詳しく調べてみます



たぬき さん こんばんわ

今年もよろしくお願いいたします
貴重な情報ありがとうございます
そうなんですか、、、入江長八さんの弟子でしたか!これで納得しました
さす~が、たぬきさんですね

こうしてみると、当時の文化交流というか、影響やつながりが面白いですね
解説板にある、東京駅などに作品を残したいきさつも理解できますよね

一度、松崎の長八美術館にも行ってみたいです
Posted by 水窪 at 2010年01月09日 19:37
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