秋の夜長に本を読む機会も少し増えてきました
今日は、そんな中から一冊をご紹介
木村秋則さんの「りんごが教えてくれたこと」・・・
著者は、皆さんも良くご存知の「奇跡のりんご」で
不可能とされた無農薬・無肥料栽培のりんごを作り出し
各マスコミに取り上げられ時の人となりました
この本は、それにいたる著者の苦悩の歴史、そして農業への想いがつづられています

農薬や化学肥料に依存し、環境や農家の健康までも蝕んでいく
現代農業のあり方への警鐘として、自らの実体験がすさまじい、、、、
自然農法に取り組んで苦節10年、家庭の貧困は著者を死まで追い込みます
はじめて、この話を聞いた方は皆「なんて、変わり者」の感想だと思います
当然ですね、日本いや世界中でそんな試みに挑戦した農業家はいない
未来への成功の約束は何もない世界、、、言わば変なおじさんですよね
日本の有機・自然農法はまだまだおくれている・・・というより
国民の食に対しての関心や理解度が極めて低いのです
世間が騒ぐわりに食にコストはかけない、輸入品でも安価なものが優先される
EU諸国は古くから、物の良し悪しはべつとして有機農法がスタンダード
これもお国柄と言ってしまえば、それまでですが。。。
私達も完全無農薬栽培になって、もう10数年になりますが
有機農には足踏みをしている、なぜか?今の国内では不完全有機が多すぎる
未完熟の有機堆肥使用は、多量の硝酸態窒素を生みこれは猛毒にかわる
ならば安全検査の基準がある肥料を使う方がましなのか???
まだまだ、試行錯誤の取り組みの途上にいます
しかも、生産のスト負担が大きすぎて、実際には事業採算が合わないなど
市場においても自然農法作物の割合は、わずか数パーセントに過ぎません
自然の生態系を崩さないこと・・・無肥料、無農薬、無除草
これが本来の農業のあるべき姿である事を、多くの農業者は理解している
しかし、現代の農業システムがこれを不可能にしていることも事実
多くの矛盾を感じながら、ものづくりをしている農業者に改めて
『何の為、誰のために農を業(なりわい)とするのか?』、一石を投じる著書です
はじめまして。
「奇跡のりんご」私も読みました。
自然の中で人間が生かさせてもらっている事を、いつしか忘れてしまったんですよね。
この本を読んだ時、レイチェル・カーソンを思い出しました。
カーソンは、地球はあらゆる生命が織りなすネットで覆われていて、その美しさを感じるのも、探求するのも、守るのも、そして破壊するのも人間だと・・・・
破壊する方にはなりたくありませんが、現代社会にどっぷり浸かった生活!
自然農法の食材を求める事をしないといけませんね。
次世代の為にも!
追伸、天竜の山の市で生キャラメルを買いました。美味しかったです。♪
いちごさん こんばんわ
コメントありがとうございます
「沈黙の春」・・・ですか。
今でこそ、環境問題が身近なこととして取り上げられますが
彼女が発表した当時は、まだまだ住民意識も低かったのでしょうね
私は、恥ずかしながら木村さんのような信念も無ければ
自然農法の実践活動家でもありません
言い訳になるのですが、「言うは易し行うは難し」で未だに迷走しています
ただ、私の周りもそうですが
今の物づくりや環境への取組みが良いと思っている農業者は多くいません
現代社会における、あまりに自然に対する傲慢な態度は必ずや将来
大きな犠牲を払わなければならなくなる時が来ると思います
それでは、手遅れなのですが・・・
あらためて、自己反省(笑)ですね。。。
ところで、生キャラメルありがとうございます
使っている抹茶(やみかん、蜂蜜も全て100%地元のものですので
今後ともよろしくお願いします!
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