★町の農機具リース事業★

   水窪町では、かねてより町で農機具のリース(貸し出し)事業行っている

   先日も、秋の茶園作業のために裾刈機を借りた


   町には他にも農業用の機械が数種類、深耕機や耕運機まで揃っており

   町民であれば、一日500円で借りることができる

   もちろん、旧水窪町時代の固有事業である


★町の農機具リース事業★

   お茶が基幹産業であったこの町だが、今では零細の兼業農家がほとんどであり

   一件当たりの栽培面積は、たかがしれている

   当然、農家負担の大きい高価な農機具を個人で持つ事はできないし

   維持管理費も馬鹿にはならない

   しかし、お茶栽培の存続は地元住民の希望でもあり

   町としても、荒廃地を増やさない為にも、零細農家を支援する必要があった

   そんな事情から当時、町が農機具を購入しリース業務を始めた経緯がある

   浜松市合併後、この事業は今の農機具が使用可能な限りにおいて廃止される

   浜松市中心部の住民や大規模農家の地域からすれば

   一見無駄のような事業に見えるかもしれないが

   この制度が無くなれば、茶業をやめる農家が出てくる事は間違い無い

   賛否両論あろうが、それが地域の生活支援や産業保護政策につながるのなら

   私は地域固有の事業があってもいいと考える


   広大な面積の地域を持つ浜松市、一市多制度からの舵取りの転換・・・

   多分行政では、地域事業は区の「がんばる事業」の活用をと言うだろうが

   それ自体が、内容に多くの問題をかかえていることも付け加えた上で、、、

   では、一市一制度の矛盾の部分はどう扱い考えるのか?

   あらためて、問い直したい


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この記事へのコメント
久しぶりにコメントさせていただきます。
記事はほぼ毎日読み、勉強させていただいています。
毎日、水窪のことについての新しい発見があります。

今回の記事も、このような事業が行われていること、それが廃止される方向であることは、初めて知りました。
しかし、この制度を廃止するということは、今までこの制度を利用して農業を行われてきた方にとっては、「農業を辞めろ」といわれることとほぼ等しいのかもしれないと思いました。
小さな農家が多く、この制度を利用されている方も多いだろうと予想される水窪という地域においては、町全体に対して、「農業をやるな」という方針に近いような気すらします。
この地域から「農」を取り上げ、いったいどうしようというのでしょうか。

小いさな事業から少しずつ予算を削減し、駅前の再開発事業などには巨費を投ずるような政策は、昨年度まで居住していた名古屋市でも感じていたことですが、どの地域でも共通のことのようです。
名古屋市では、市営保育所などの運営費が毎年数万円ずつ削られていましたが、駅前に「トヨタビル」を作ったり、空港作ったり、名古屋城を立て直したり、ということに数百億円が使われていました。

それにしても、駅前のような恵まれた土地に、公のお金を投入する必要があるのでしょうか?
そもそも、駅前が寂れてもまわりに住む人はそんなに困らないのだと思います。代わりになる大型ショッピング施設などがあるわけですから。
でも田舎では、地元の商店街が寂れたら少し不便になる、というレベルではなく、そこでの生活が成り立たなくなる、可能性があります。
そして、農機具の貸し出しのような事業も、そのようなレベルの問題だと思います。

「公」は、経済的観点からではなく、必要性の観点から物事を決定する必要があるのだと思いまが、現実には、逆のことが行われていますね。
なくなったら生活に困る人が出てくる保育所などの費用を減らし、別に今のままでも誰も生活に困らない「お城」を建て直したりしています。
めちゃくちゃです。

長くなり申し訳ありません。
今回の記事には、ほんとうに強い憤りを感じました。
Posted by もり at 2009年10月04日 20:42
もりさん こんばんわ

お久しぶりです
いかがですか?こちらの生活も慣れましたでしょうか

実は、この事業を立ち上げた時、自分も農業者として意見したものですから
記事にもありますが、地域固有事業に関しては本当に賛否両論ですね
確かに旧町村当時の事業の中には、これは行政でやること?
また、費用対効果として明らかに疑わしいものがあったのも事実です

ただ、私が先日も役所で担当者に言ったのは、合併時の混乱の中
十分にひとつひとつの事業仕分けも、時間が無く行なわれなかった事実
そして、そのために今でも地域住民のニーズがある事業も廃止になる不利益
それに対しては、今一度再検討し見直し改めるべきだということです

今回の例は、確かにとても小さな事例かもしれませんが
住民も行政も「決まったことだから・・・」のあきらめ意識が、全てに蔓延しています
地域分権といいながら、予算は市の中央で全て決まります
本来は、市内のどこでも(街中でも山間地でも)誰にでも市民に主権があるはずです

もりさんの言うように、浜松も駅前活性化や企業誘致には億単位の莫大な予算がつきます
例えば、駅前に誘致した大型電化店に億の助成金が出ましたが
一方、そのため対抗する電化店が撤退しました、、、(当たり前の馬鹿な話ですよね)
差引き地元の経済効果は実質0なんです
また、(否定はしませんが)今のモザイクカルチャー?立体博も当初予算6億がいつの間にか20億にまでふくらんだことを市民は承知、納得しているのか
はたして、この厳しい経済状況で最優先される事業であったのか?(個人の意見です)

これらは浜松市が政令都市の発展として、確かに必要なことかもしれませんが
そのために打ち切られる、中山間地の小さな事業も数多くもあります
浜松市になり、決して悪いことばかりではありません
むしろ、合併せずいたらこの街の経済・生活は更に疲弊していたかも知れない
しかし、ここに生活する者がいる以上、主張すべき事はする・・・
それは、大事かと思うのです
Posted by 水窪水窪 at 2009年10月04日 22:28
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