皆さんは、【指定管理者制度】って知っています?
一般の人たちには、あまりなじみはないと思います
これまで自治体や外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を
企業・NPO法人・市民グループなど他の団体に代行させる制度

(指定管理施設、水窪総合体育館)
小泉内閣発足後の日本において急速に進行した
「公営組織の法人化・民営化」の一環なのです
浜松市も市町村合併を機に、多くの施設に導入されました
例えば、浜松城は今、遠鉄さんが運営を任されているといった具合
水窪では、体育館・射撃場・田楽の里・山王峡しらかば荘などがあります
水窪オートキャンプ場もそのひとつで今月に公募の審査があり
ただ今、その申請中です
目的は、民間活力による「弾力性や柔軟性のある施設運営」
そして、管理運営経費の削減による、お役所の負担の軽減
・・・なのですが、数々の問題があるのも事実です

(指定管理施設、山王峡しらかば荘)
● 行革の面だけが過剰に着目され、お金と職員数の削減が目的となり
責任を管理者に押しつけ、自治体の公的な責任を放棄している
● 無理な経費の節減はこれまでのサービスを困難とし
長期的に見た場合は市民サービスがかえって低下している
● 指定の期間が3~5年程度と短期間のため、満了後も同じ団体が、
管理者として継続して指定を受けられる保証は全く無く
設備投資や運営面での長期的な計画も阻んでいる
● 民営と言いながら、実際には自治体の担当者の理解不足(ここが大きい)や
条例・施行規則などに阻まれることで、民間の能力が十分に発揮できない
・・・等々、あります
先日 かわな野外活動センターの指定管理者説明会が教育委員会であったので参加してきました。
今はほとんど外郭団体のような体育協会が指定管理でやってます。
入札に参加する予定はなかったのですが、「次回3年後の為に聴いておくか」という感じで行ってきました。
入札条件もほとんど形骸化するためのような条件が入っていて「3年後もこの条件なら入札に参加しないな」と思いました。
でもやる気満々の民間事業者もいたのでどうなるのか興味はあったりして。
現在のシステムだと確かに長期的なことはできないですね。
指定管理は試行錯誤を繰り返し、どのような処に落ち着くのでしょうね。
おがさん おはようございます
現在の指定管理制度は、各施設の担当課も本庁部、区、自治センターと縦割りで別れており、内容や方向性に一貫した整合性も無くばらばらです
指定管理にしたことで、職員も人事のようで自分たちの持ち物である意識は感じられないため責任ある発言をしません
また、新規の参入は現実的には厳しく、今でも従来からの管理者や市の外郭団体、一部大手の業者がほとんどだと思います
もちろんん、委託管理者の運営責任が一番肝心なのですが、制度自体を今一度見直さないと市民も役所にとっても有益とはいえないと思います
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