市神様・庚申(こうしん)様の祭りがおこなわれました
どちらも、この地域の守り神です
市神は、市(いち)の繁栄と旅人に安全を与えると信じられた神で
市場は、そこを中心に開かれました

水窪本町は、宿場町として栄え商いの大変盛んなところで
塩の道街道として、多くの旅人が行き交いました
繁栄を極めた当時の面影は、今も地域のところどころに残ります
そして、土地の区画を管理する神としての性格もあったそうです
以前(明治17年より)は、街の中心部に位置していたのですが
先日紹介した、大正の大火により水窪の入口に祀られ
八十年余に渡り、この場所から街に出入りする人たちを見守っています

また、水窪町の一番はずれにある庚申様もこの日に祀ります
庚申様は、外からの災いを遮る神として古くから信仰されてきましたが
他にも農業の神様としても信仰され、庚申講では農作業の順調や豊作を祈願しました
またその昔、村では亡くなった遊魂・悪霊が浮遊するところは、
人々の多く集る巷の道辻であるとか、三叉路であると考えられていました
そこで庚申様をこうした辻々に祭り、その加護によって悪霊を静める事により
家内安全・無病息災・作物豊穣の願iがこめられていたのです