山村における基幹産業はなんであるか?
例えば、この北遠地域においては?と聞かれれば
誰もが思い浮かぶのは、林業(製材)でありお茶や椎茸の生産
しかし、この定義は随分と昔の高度成長期のことであり
今となっては、あまりにも脆弱化し該当にあたいしない

家業として先々代から一世紀あまりにわたり、地域のお茶と椎茸を取り扱ってきた
しかし、その生産量は当時とは比べるまでもなく激減しており
とても街の基幹産業とよべるものではなくなっている
北遠管内の荒茶出荷額は、10年前の1/5まで減少
天竜地域の椎茸の生産量にいたっては全盛期の1/10いや1/50とも言われている
乾椎茸生産は、10数年前に中国産が大量輸入されたことで国内産価格が大暴落
加えてサルなど有害鳥獣の被害の増加とともに、これを期に多くの山の農家が廃業した
その後、急激な国内産の供給不足と安全性が再認識されたこととで市場価格は安定したが
一度衰退した産業が再び復活することは無かった
林業や茶業も同様な道をたどっているのが現実である
基幹産業とは・・・
地域において経済活動の基盤となる重要な産業のことであり多くの雇用も創出する、、、とある
新たな産業の構築ももちろん重要な課題ではあるが
地域に受け継がれてた基幹産業を再度見直すことも必要なのではないかとも思う