ＮＨＫスペシャル『飯館村・人間と放射能の記録』を見た
そこには放射能に汚染された村を離れる農家の様々な苦悩が写されていた
多くの人生を一変させた、ある日突然の不幸で忌まわしい放射能汚染の事故
農家の歴史は土（土地）との歴史だった
一般の人達には理解されにくいのかも知れないが
この国の農業は土とともに生きてきた
村を捨て、先祖伝来の土地との別れを余儀なくされる人々の姿
あまりにも辛く悲しい出来事
番組の中には、いくつもの涙があった
家族との離別の涙、わが子のように育てた家畜との別れの涙
怒りの涙、あきらめの涙、そして絶望の涙
自ら命まで断った幾人もの農業者を見て、弱い人だと非難する声もあるけれど
正直、今の自分だったら、もしかしたら同じ道を選んだかもしれないと思った
とても、遠い場所での、知らない人達の話だけではで済まされない・・・
土と生きてきた小さな山の農家達
人生の全てを奪われ、絶望の淵に叩き落されたこの村の農家に残されたものは何もない
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