昨夜のNHKのETV特集で、コメ農家と霞ヶ関の歴史を見た
「なぜ希望は消えた」
日本農業を支えてきた農家の年齢はすでに定年を過ぎ
高齢化により、後を継ぐ農家は激減している

あらためて思い知らされたのは
いつの時代も農業は、日の目を見ることのない仕事であったこと
厳しい労働環境と報われぬ低水準所得・・・
日本の農政は常に後手後手に廻ってきた
大規模農業が進んだのは、国策と言うより多くの農家が高齢化し
農業の継続が出来ず、先祖伝来の田畑を手放した結果である
・・・皮肉なものであるが、考えれば私自身も例外ではなかった
現在の生産規模になったのは、近隣の農家からの依頼によるところが大半であった
今、水窪・佐久間・龍山地区で農業専業により生計を立てられる農家は一軒もない
最後のテロップにあった、「三代にわたる、農業からの撤退作戦」
ショッキングな言葉だった
戦後、日本の農家の多くが、ひそかに長い時間をかけ農業からの脱却を図った・・・
農業を語るには、その奥深くに潜む問題と向き合わなければならないのだろう