昨日は水窪もずいぶんとむし暑かったですね、、、今年一番かな?
この時期農家では、茶畑にすきこむための草刈り作業をするのですが
梅雨の合間の草刈りは、むしむしする湿度と高い気温で大変です
特に雨上がりは、草の独特なにおいと、土から上がる蒸気でめまいが、、、
多分、経験した人でないと分からない感覚かとは思いますが(笑)
これもいいお茶作りには欠かせない夏の仕事のひとつです
刈り取ったかやなどの有機物は、土中で分解しアミノサンなどの栄養分となり
堆肥化し、お茶の甘味と高い香りに欠かせない成分となってくれます

ただ、最近はこんな光景を見る機会も少なくなってきました
昔は当たり前だった農家の作業も、時代とともに変ってきたようです
それぞれ農家の草刈り場として、守られてきた草地も無くなりつつあります
※ 草刈り場とは、田畑の肥料や牛馬の秣(まぐさ)にするための草を刈り取る場所
特に、その目的で農民が共同で使用した草地
化成肥料はもちろん有機肥料も豊富になり、自然の草や堆肥の利用が減っているのです
もちろん手間暇がかかるわりに、採算が合わないし、きつい労働、、、
今の時代にはもうあわないのかもしれませんね
でも、夏場に草をすきこんだ畑のお茶は、たしかに特徴ある香りがします
「昔の山のお茶は香りが良かったが、最近はあまりしないね」とよくいわれます
科学的な根拠は、よくわかりませんが
昔のお茶のほうが個性的だった事は間違いありませんね。。。