一昨日、役所の紹介で、田舎で農業をやりたいという方が訪ねてこられました
お年は60歳代で、元は会社経営もされていたようですが
事業に失敗し、ご苦労があって今後の暮らし方を考えたそうです
昨年、北区の○○地区に移り、古民家を自ら再生し農地も借り
これから、本格的に農業に取り組みたいとのことでした

これまでも、山で農業を希望する若者など、いろんな相談を受けてきたのですが
皆さん、それなりの想いを胸に、新たな生活に夢や希望を持っています
ただ、農業を生業(なりわい)として、生計を立てるのと
趣味の範囲で農作物を作るのでは、当然取り組むスタンスは全く異なります
「農業はお金ならないのは知っている、でも自由な暮らしがしたい」
しかし、生業(なりわい)がお金にならないのでは、それは仕事ではありません
山村で一般の野菜や農産物をつくり、毎月5万円の収入を得る事は至難のことです
つくりたいものと売れるものは、個分が思うのと随分と違います
まして、単一作物を専作する大規模農家と同じ市場で競争するのは
無謀以外何ものでもなく、間違いなく生活設計は成り立ちません
やはり農業でも、他の仕事でもなんら変わることなく
事業設計は必要なことです、農家も個人事業家なのですから、、、
もし、農業という仕事が(農産物作り)したいのなら
まずは、農業法人に就職し、給料を得て働くほうがよほど安定していますし
多くの勉強が効率的にできるのも事実です
そんな中から、自分のやるべき方向性を確立していく道もあります
話を戻しますが、今回の方は自ら経営や営業の経験も豊富でしたので
今、ここで生産可能な中から、条件が合う換金効率のよい作物を選ぶことと
近くに信頼して生産指導してもらえる農家を見つけること
自ら販路を探しながら、お客さんから要望がある作物を作ることを勧めました
もし、よければうちで買い取ることも可能だと伝えました
せっかく、これから取り組もうとする山村での農業という仕事、、、、
うまくいってくれることを願います