今年の新茶シーズンを前に、伊藤園役員の話が掲載されていた
伊藤園はもちろん国内トップの茶飲料メーカー
売上3086億円、日本の荒茶の25%(約25,000㌧)を扱う
ここ数年、海外はもちろん国内でも契約栽培を広げ、九州で現在450㌶
今後5年で1000㌶(荒茶4000㌧)まで増やすという
リーフ茶の低迷により、単価の高い茶葉の需要は伸びず
ドリンク茶用が中心の為、安価な茶葉の大量生産を目指している

要するに価格ではなく、いかに生産効率を上げ、量を確保するか、、、
伊藤園の戦略はきわめて明快であり
茶農家は、一番茶重視の経営姿勢の見直しを迫られている
・・・とすると、今まで山の茶として単価の高い茶葉作りをしてきた
私達、山間地の茶業経営は、きわめて今年も厳しいものとなる
ここ数年の山のお茶市場価格の下落は、リーフ上級茶の需要がなくなったこと
必然として、茶市場で北遠のお茶は売り場を失うことになる
ではどうするのか?
大量機械化生産の難しいこの地で、生き残り戦略の選択肢は多くない
商品(茶葉)の差別化そして、直販マーケットの拡大。。。
いかに小回りのきく営業を行い、お客様の個々のニーズに対応できるか
伊藤園さんと道をともにしていたら、私達の茶業は真っ先に終わってしまう
伊藤園のヘゲモニー?
今日、八千代市フルル・ガーデン内1階茶売り場で野不愉快な経験。
当家はコーヒー、紅茶ユーザーでめったにお茶を飲まないが、十徳日と言うので、300gで¥1,050-と言うのを買おうとして、結果は買いました。しかし、売り場のお姐さんは、別種の高いのも買わせたくて、先着の1人の客の支払いを待たせて、延々と試飲の茶を丁寧に淹れ続けるける。当方が買うといって渡した商品はそのままにして。先客にも試飲を勧めるが、その間支払いをさせない。その間10分以上、待たされたので、家内に「もう帰ろうよ」と声を掛けたが、それでもオネエさんはびくともしない。
試飲をしたので、その分我慢して結局支払いを済ませて帰ったが、売り上げを高めたい気持ちはわかるが、いかにも接客の態度は傲然たるもの。高いシェアーを誇る企業にありがちな開度もさこそと思わせるケースでした。伊藤園の商品のイメージは残念ながら壊れましたね。
真壁幸男さん おはようございます
今、日本の茶業界は良くも悪くも伊藤園さんを軸に成り立っています
もちろん、ウーロン茶缶やお茶のペットボトルという画期的な商品開発によるのですが・・・
ただ、巨大なシェアを持った伊藤園、そのため私達お茶農家のつくる荒茶相場の決定権も
そして当然トップメーカーとして大きな影響力を持つようになりました
しかし、組織が大きくなるとどうしても決め細やかな消費者フォローは、おざなりになりますね
昔、私も他のお茶屋さんのルートセールスを経験していましたが、伊藤園さんの
ネームバリューは高く、スーパーさんもどうしても優先したり待遇を好くしたりでした
大企業の陥りやすい慢性病ですね
ブランドイメージの維持はよほど徹底しないと守れませんね
人事ではなく、自分達も気をつけないといけませんね!
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