先日、街から訪れた若者を西浦の畑に案内した時のこと・・・
(現在、彼は土木関係の仕事をしています)そのせいか
今は、使われなくなった棚田を作っている石積みに興味を持ったようです

石積みとは・・・早い話が、土留(どどめ)工法の一種
見事に面がそろい、城の石垣を思わせる迫力がありとても綺麗な石積み
これは野面積みという積み方で、自然石の形をそのままうまく組み合わせています
石の加工が技術的にも難しい積み方なので手間もかかります
平地の無い山岳のこの地では、農業用の土地造成の為、
昔の先人達が、自らだんだん畑や田んぼに石積みを施しました

当時の人たちの知恵と技術と忍耐力には感心させられます
石積みは、石屋としての技術力が問われる、言い換えれば一番の腕の見せ所
現在、工事は出来るが石積みはやらない(出来ない)という
残念な石屋さんも多いと聞きます
コンクリート製のものと比べて、味があると思いませんか?
また、風化にも強く、半永久的に残ります。
昔の人たちは職業としてではなく
生活のために作物を作る畑を必要として
一生懸命に石を積んだのでしょうね
それが今は使われなくなった・・・・悲しい事ですし寂しい事ですね
傍から簡単に生意気に言える事ではないですが。
田舎暮らしのともちゃん おはようございます
田舎では、自分達が何気なく思っている風景が街の人達には新鮮に移るようです。この棚田にしても、当時は本当に大変な作業だったんだと思います。
ここに住む私達がその価値を忘れては、いけませんね!
昔手を加えられた田畑が、放置されていく姿はなんともいえません。
どうしろと、と言われてもなすすべは無いのですが・・・
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