間もなくなく始まる新茶を前に、農家さんでは製茶工場の準備に追われており
機械の清掃、点検や試運転に余念がありません
北遠地域でも茶業の衰退とともに、製茶工場もその数を減らしている昨今
生産価格の低迷が続く中、新たな設備投資も厳しくなっています

製茶の製造機械は、生産工程が幾つにも分かれていて
個々の機械を並べた生産ラインは、個人工場の場合でも数千万の費用がかかり
共同の大型工場ですと数億円といった具合です
一台の機械を新設すると、年間の収益はほとんど消えてしまいます
当工場でも、随分と長い年月使用している茶機械も少なくありません
最近では、製茶機械の老朽化、更新を理由に廃業する茶農家も多いと聞きます
茶業の衰退については、価格の低迷や生産農家の高齢化も主な原因ですが
今では、将来への設備投資リスクも大きな要因のひとつです