今年の秋、キャンプ場のスタッフさんが、ここマロニエの里で拾い集めた栃の実
只今、食用にするため手を加えています
水窪や北遠地域では昔から食べられていたと言われる栃の実

栗と似ていて、煮たり焼いたりすれば美味しく食べられそうですが
残念ながら、アクが強すぎてそのままでは食べられません
(アクを抜いた後でも、そのままでは食べられません
そのまま口に入れると舌にビリビリと痛みが走り口の中がただれます)
昔の人たちは、様々な工夫をほどこし栃の実を食してきました

山から収穫した栃の実が、食材になるまで
まずは収穫した栃の実を、数日間水に浸し、1ヶ月近く天日に干します
こうすると、何年も保存が可能になるそうです
その後に、熱湯をかけ外側の硬い皮剥きを行い、1~2週間流水にさらす
次にアクを取ります、お湯にかけ浸し、水にさらす作業を何度も繰り返します
さらに、火にかけて煮立ったところに、今度は灰を入れ
冷めたら更に灰を足し、そのままの状態で2、3日置き、灰をきれいに洗い落とし
薄皮をはがして、やっとできあがり、、、(一体何ヶ月かかるんだろう?)
・・・と言う加工の工程を、地元のおばあちゃんから聞きました
多分、代々受け継がれている秘伝の方法やコツがないと出来上がりません
とにかく食べられるまでに、めちゃくちゃ手間暇かかるのが、この栃の実です