「静岡の茶草場(ちゃぐさば)」が、世界農業遺産に登録されました
自然環境を生かした農業生産法と生態系の保護が認められ結果でした
古くから茶農家では、周辺にかや(すすき)を植えて刈り取り、茶畑に入れてきました
自然有機による肥料効果や土壌の保湿、雑草の除去などもかねるものであり
私達山間地域でも、「草刈り場(くさかりば)」と言って、同様の作業を施してきました
その昔は茶園の数倍もある、かや(すすき)畑が、あちこちにきれいに広がっていました
しかし、それは現代農法において非常に手間暇のかかる仕事であり
今では、その姿を次第に消しつつあります
それだけに、この地道な取組みが認められたことは大変貴重なことです

認定された掛川周辺地域は景観も交通アクセスもよく、観光資源につながる期待もされています
ただ、県内茶業が高齢化や価格低迷で生産基盤が揺らぎ岐路に立つ昨今、、、
今後、茶草場(ちゃぐさば)の維持管理の継続や新たな観光資源としての発展には
地域住民はもとより関係機関の相応の努力が求められるのだと思います