仕事柄、田舎暮らしやの農林業を希望する若者から相談を受けることが多くなった
ここ北遠では、人口流出による過疎高齢化や基幹産業であった林業や茶業の衰退により
町は慢性的な不況に陥ったまま、活気を失い疲弊していくばかりであり
山村での生活は、日々を重ねるごとに厳しくなっている
若者が定住し子育てをし、生計を立てていくことは、きわめて難しいのかもしれない
田舎暮らしは夢のある話ではあるが、現実には新たな雇用や仕事の創出が無い限り
経済に比較的余裕のあるセカンドライフを楽しめる年代にしか出来ない・・・

こんな状況をまず説明すると、どうしても悲観的な話しが先行してしまい
若者達から一瞬にして「山村での生活、将来にかける想い」を奪い去ってしまう
ただ、これは既存の価値観や古い固定観念、従来型の経営に委ねられたものであり
けっして将来の可能性を否定するものではない、、、ことは勘違いしないでほしい
発想の転換や多用な価値観を創造することで新たなビジネスやマーケットも生まれる
山村における農林業とて同様なことが言えるのではないかと思う
今後、情報・交通インフラは整備されるから、都会と田舎という厳格な隔たりはなくなる
農林業のIT化や物流システムの改善が進めば、新産業としてチャンスは広がる、、、
要はその人の取り組む姿勢により、いかようにもなる時代が来るとは思っている
今の山村を狭い視野で注視してしまうと、生活も仕事も不安のみで身動きが取れなくなる
少し遠回りになるが日本各地、できれば世界のあちこちを見てみるといいのかもしれない
全く自由な発想で農林業とは、こうあるべきものといったこだわりを捨ててみる
世間には多種多様な価値観の中で暮らしがあり、肝心なことはその生き方や満足度の問題
けっして楽をして夢は見られないが、頑張る覚悟をするつもりなら必ずたどり着ける
ここしばらく、何人かの若者と関わってみて、彼らのひたむきさと真面目さに感心する
よく言われる「今時の若者は・・」なんて通用しない、実に真摯な態度で接してくれる
紆余曲折はあるだろうが、山村への強い想いがあるのであればトライしてみて欲しい
無責任のようなことを言うようだが、失敗してもまたスタート地点に戻れば良い
○○さんへ、また話し相手になりますからいつでも声をかけてください