ここしばらく雇用においても農業が注目され
企業における参入が続いています
メディアは、おいしい?ニュースを連日伝えてくれますが
しかし、その後の状況を知らせるケースは多くありません
数年前、地方では公共事業の減少から土木建設業者がこぞって農業参入しました
しかし、全く異にする業態に戸惑い、多くが今では撤退を余儀なくされています
どれだけの企業が事業として成り立っているのか?
そして農業としての雇用が本当に増えているのか?
現場にいると、素朴な疑問が・・・つのります

全国農業会議所の統計資料でも
新たに農業法人に就職した就農者の3割が1年以内に辞めており
期待と現実とのギャップには大きいものがあります
企業自体も、なかなか採算ベースに乗らず撤退にいたるケースも多いと聞きます
○ 収益のわりにかかる生産コスト(高騰する資材費や人件費)
○ 安定しない売上げ(天候で左右され年間計画が立ちにくい不確実さ)
○ 業界を取り巻く不安定な経済環境(農業政策の混乱や無策)
○ 国際間による競争の激化(輸入作物との価格差)
そういえば、子供の頃、農家は嫌だなと思っていました
きつくて汚い仕事が多いし、日々の暮らしは豊かではなかった
休みに家族旅行も連れていってもらった記憶もないし
冬場に父は近所の電気工事店で、臨時作業員として勤めていた
・・・しかし何故か?そんな農業を継いで四半世紀が過ぎました(笑)
恥ずかしながら、農業への夢や想いはまだまだあります
最近、自分にとって農業とは何なのか?と考える時もしばしば
もちろん収益を上げていかなければ生計がたたないし、社員も雇えない
かといって損得といったビジネスだけでは割り切れないものもある
自問自答・・・あなたが農業を続ける理由(わけ)はなんですか?