以前ブログにこんなコメントをいただきました
記事を見て、昔、家でお茶を揉んでいた父親を思い出した・・・と

山あいでお茶を営む農家では、その昔どの家にも小さな茶工場(こうば)がありました
田舎では、「こうじょう」ではなく「こうば」と呼びます
な~んとなく、しゃれた言葉だとおもいませんか?
そこには自家製のお茶を作る、小さな茶機械が並んでおり
仕事は、全て家族でまかなっていました

どこの家でも、お母ちゃんやおばあちゃんや親戚中で摘み取ったお茶を
家に隣接した小さな茶工場(こうば)で、お父ちゃんが揉む
食卓でご飯を食べている時間は無いため、おにぎりを口にほおばりながら
真夜中まで、お茶づくりに励んでいたものです

私が子供の頃は、我が家でも自宅の裏に茶工場(こうば)があり
父親が黙々と一人でお茶を揉んでいましたね
今年の二月に亡くなった父の姿を、ふと懐かしく思い出しました
今では、大規模な製茶工場が当たり前になりましたが
山の小さな茶農家・・・その昔、古き良き日本の家族農業の姿がここにはありました