選挙前ですので、農政について一言、、、
今日は、少し第6次産業の話から脱線かもしれませんがご容赦ください
先日の農業新聞 『消え行く農家』シリーズに
民族研究家、結城登美雄さんの『だれのための農政か』が掲載されました
日本の農業者がこの10年で、100万人も減った
30兆円の農業予算が投じられたにもかかわらず、、、である
この間、農業情勢はなんら好転せず離農する動きだけが加速化しました

「山間地で身を粉にして働いても、農業収入で家族を養い
2人の子どもを大学まで出してやれますか?
家族を養えないから、本格的農業はやりません」 (・・・その通りです)
食料自給率が下がるのは、高齢化したからでなく所得が望めないからです
そのことを、農政を担う人は理解できないのでしょう、、、と言う
● 農地の大小をモノサシに支援農家を選別
● 大規模化の現場矛盾を検証せず、数値ばかりの押し付ける日本の農政
現場で汗流す田園農家との矛盾とギャップがそこにあります
今では兼業のみならず、私たち主(専)業農家でさえ食えない時代になりました
なぜ日本の農政は農業者に夢や希望をあたえられないのか?
また、今年も数兆円規模の農業予算がばら撒かれますが、、、
これで日本農家は救われるのでしょうか
今こそ立ち上がる時!ではないでしょうか?
政府というか、行政は農業の根本を理解できません。(私もしていないかもしれませんが・・・)
できていたら、とっくに産業として成り立っていますから。
個人的には小規模農家は大規模農家とはまったく違う戦略を立てる必要があると思います。
しかし、ここは行政の最も苦手とする分野です。コンサルのような言葉は並べますが、経営経験や能力が皆無なのですから無理もないといったところです。
麻生さんではないですが、産業人は行政を使いこなしてナンボだと思います。こちらの企画や具体的な夢を彼らに投げ掛け、これに呼応するメニューをマッチングしてもらうことが肝要かと。彼らの言うとおりにやっていてうまくいくなら、今頃中山間地は金持ちだらけのはずです。
しかし、現実は・・・この記事のとおりです。
まずは自分たちで考える!まるで自分に言い聞かせているようなコメントで申し訳ありません。自分で考えて中山間地がチャレンジするれば必ず活路は拓けると思っています。
他産業で成功している人たちからヒントを得るのも一考で、私は同業他社の例はほとんど参考にしていません。なぜなら、レッドオーシャンだからです。
就農者でもない人間が偉そうなことを言って申し訳ありませんでした。
コメミツさん こんばんわ
いえいえ、今はコメミツさんのように農業者では無い立場からものを見ないと
事の本質は見えてこないのでしょう
戦後農政はそれなりの成果を挙げてきたことは認めなければなりません
しかし、高度成長後の農政は間違いなく失政であったと私は思います
一次産業の保護政策は、世界中のどこもが行なっていることであり
決して日本だけが間違っていたとは思いませんが、問題はその中身でした
農業者はあまりにも、この国の農政(もうひとつがJA)に飼いならされてしまい
自ら生きる術(すべ)を見失ってしまいました
コメ政策はもちろん、すべての農政が後手後手に廻ってしまいました
いつの間にかここ数十年の農政予算の実態は、ただのばら撒きになっています
例えば、政府ご自慢の中山間地での直接支払い制度さえ
農業現場では全く有効にお金が使われていないのが実情です
(すべてが、そうであるとは言い切れませんが、、、私の知る限りです)
数百億円予算の中で、無駄なお金となっているのが一体どのくらいあるのか?
多分、国は現場の実態を把握していないし、知ろうともしていないはずです
私の地域では、もう4年前にこの制度を拒否し支払いを受けていません
耕作放棄地の歯止めを金で縛っても、根本的な解決にはなんらなりませんし
もちろん農政非難ばかりしていても、自分達が救われる事はありませんよね
> 今こそ立ち上がる時!ではないでしょうか?
おっしゃるとおりだと思います
一次産業にあるものが知恵を出し、農政を動かさないといけない時期にきました
先日も、農林水産省へ受託事業のヒアリングに行ってきたのですが
とりあえず、自らの主張はしていかないと現状は何も変わらないと感じました
自分自身も、もう歳ですが(笑)もっと違う分野を学ばないといけない、、、
そう思います(もう手遅れかな)
長くなってしまいまして、すみません
コメミツさん、またいろいろと教えてください。よろしくお願いします!
知らない者がいつも偉そうに農業を語ってすいません。
僕は北遠には可能性があると思っています。
(正確にはどこの中山間地にも可能性はある)
商売をしながら感じることは、間違いなく二極化が進んでいます、単に価格が安いか本物か(安全か)。
大量生産・大量販売に向かない我々は高付加価値市場での競争になると思っています。
これは私の勝手な予想ですが、コメは大規模農家が伸びていくと思います、単純にコメだけを生産する農家であれば。減反を無視し、量産化に走る農家が台頭し、しばらくは米価が下がるのではないかと思っています。
しかし、これはあくまでもマクロの話しでミクロは違います。マクロは平均値なのです、二極化の中の。
このトレンドに流されてはいけないのでしょうか?
例えば、スーパーや百貨店での消費は縮小傾向が進みますが、消費全体が落ち込んでいるとしたら、それは違います。みんなネットで買い物をしているんです。(正確にはネットで買い物する人が増えているんです。)
だとしたら、ひとつはネットに活路が見えますね。
また、厳選するセレクトショップも伸びているところもあります。
だとしたら、セレクトされるようなコンセプトを商品に持たせて営業することに活路が見えますね。
両者ともに共通するのは、「今だけ、ここだけ、あなたただけ」といったコンセプト、すなわち商品に物語があるかないかで、これがあれば高付加価値市場で活躍できます。
逆に、「いつでも、どこでも、誰にでも」ならば、価格競争市場に飲み込まれます。
注意しなければならないのは、そのコンセプトがどちらになるかを判断するのは消費者ということです。売り手は「今だけ、ここだけ・・・」のつもりが、消費者にはそう思えないといった乖離が生じる場合がありますので。
僕もこれにしばしば陥り、「なんで?」と悩んでばかりでしたし、今でも悩みます。両者の思惑が一致した時に、ネットでセレクトショップや実店舗で売れていくのだと思います。
案外、売れる売れないは、商品自体のせいではなく、売り手の思い違いによるものが多いのかもしれません。まずは、既成概念を解くことから始めることも重要ではないでしょうか?
米屋はマクロでは超衰退業態です。頭が悪せいかもしれませんが、「米屋で良かった!こんなラッキーな市場はないぞ!」といつも言い聞かせています。すると、いろんなアイディアが浮かんできます。
「中山間地で農業していて良かった!こんなラッキーな市場はないぞ!」なんて、方便もいいのでないでしょうか?みんなで逆手にとれば、思いがけない商品開発、ビジネスモデルが生まれると思います。
何か農政から大きく外れたコメントになって申し訳ありません。
実績も何もない者が先輩に向かって・・・いつも申し訳なく思います。
こんなコメントを受け入れていただきありがとうございます。
いつも拝見しております。参考にさせていただきました。ありがとうございました。
http://www.m-kiuchi.com/2009/07/17/higashikokubaruhashimoto/#comment-14371
コメミツさん おはようございます
私自身もそうでした(いや、今もそうかな?)、ここに住む肝心の自分達が
疲弊する山間地で、出来ること・やれることに限界を感じあきらめてしまった
それは農業者自信が、今までの既成の価値観に縛られていたからです
● こんな生産効率の悪い猫の額ほどの農地では収入も得られない
● 消費市場から遠いこの地では、商社のバイヤー相手にされない
● 周りが、お年寄りばかりで、もうどうしようもない
● 農協さん(売る所)が無くなったから、もうやっていけない
自分がこの仕事を生業(なりわい)としながら、自ら否定している現実、、、
そして、だめなことの要因は自分達以外の外部要因がすべてと思っている
そんな場所・人がいくら集っても、烏合の衆でうまくいくわけがないですよね
ネット販売が難しい事はもちろんだけどが、それは他の販売方法でも同じ
可能性があるだけ、有効な販売戦略の一つにはなるだろうと
高付加価値商品が簡単に出来るわけないけど、それはどの地域でも同じ
気づいていない地域資源に目を向けてきたのだろうかと
農業者もマーケティイングの活用、学ばなければやっていけない時代
生産することのみが農業者の仕事、消費者の目線を考えてきただろうかと
もし、これからもこの仕事で生き残ろうとするなら
私達たち農業者も、自分の強みと弱み、消費者から聞く強みと弱みを
常に分析しながら、戦略を練り戦術を駆使していかないといけないでしょうね
やってもどうせ同じだと思う人は、早く撤退したほうがいい
少しでも可能性があれば、とりあえずトライしてみる気持ちが大事かと
それにもうひとつ、最近私が感じるのは山の人達の従来型の考え方です
あまりに偏っている発想はもう転換すべき、新たなビジネスモデル構築には
もう少し広い分野(異業種)、広域でビジネスの関係を作りコラボすること
そんなことも必要なんじゃないのかと思っています
コメミツさんの開発商品のようなものが、市場でひとつでもブレイクすると
周りの見方もまた違ってくるかもしれませんね。。。
ご活躍、期待しています
文案まとめ人 ◆g.MrtWgOoA さん おはようございます
自民党農政を真っ向から、全否定しているわけではありませんので、、、
ただ、日本の農政が転換期に来ている事は確かなことだと思っています
農業者意識の改革はもちろん重要なことですが
国の舵取りがぶれては、そのもとで働く者たちはうかばれません
城内さんも片山さん、双方ともにお付き合いをいただきよく存じております
今は、農政の舵取りをしっかりやっていただけるように期待しています
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
前の記事
次の記事
写真一覧をみる