★68歳の出稼ぎ★

水窪

2007年11月15日 08:20

    


     農家ではない人にとって<出稼ぎ>という言葉はあまりなじみがない

     えっ!昔の話でしょ・・・という人もいる

     まぎれも無く今でも、東北や地方では現実に続いている

     この新聞記事の東北の人物も68歳のいまも出稼ぎを続けなければならない

     普通なら、定年退職して悠々の生活をしていてもいいはず・・・

     日本の農業の現実がここにある

     ● 今年の米価は5年前の半分、この家の農業所得は130万円

     冬場は、都会へ仕事を求める・・・この生活が50年をこすという




     かくいう私も水窪にもどりたての頃、農業だけでは食べられず

     秋から冬の間、佐久間・秋葉ダムや街での電気工事の仕事をしていた

     いっしょに働いていたのは、皆・東北の出稼ぎの人たちだった。

    /// 仕事が辛かったわけではない・・・

       ただ、農業が自らの業(なりわい)として成り立たなかったことが辛かった///
   

     いまは、何とか自立は出来るようになったが・・・・

     日本全体の農業の本質は変わっていない

     情けなさと怒りがこみ上げてくる・・・これが日本の農業の実態です

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