★故郷のこだわり新茶★
ここ山間地では工場を持たずに、自家製のお茶の生葉だけを生産する零細農家が多くあり
製茶工場では、昔からこの小規模茶農家さんのお茶(生葉)の委託を受けて加工製造をしてきました
それぞれの家々では代々にわたり、「我が家のお茶」・・・にこだわりがあるため
預かった生葉は、その家ごとに区別して製造します
大規模な南部の製茶工場では不可能ですが、山あいの小さな工場ならではの作業です
一概にその地域のお茶と言っても、茶園の土壌や風土、栽培管理の仕方により
味はもちろん香りや風味は、大きく異なります
長くお付き合いをしていると、茶葉を見ただけで、どのお宅のお茶(生葉)かわかるといった具合です
その家には、その家ならではの、味と香りを持つお茶が長年に渡り育まれてきました
それ故、この土地から都会へ引越した人でも、今でも年に数度は田舎を訪れ
お茶の管理をして、新茶の時にわざわざ摘みに来る、、、というわけです
当工場にも、そんなお宅が何軒かあり
それは親から子へと引き継がれていく時もあります
委託加工を受けているある方の息子さんが、今年は一人で来てお茶摘みをしていきました
お金に換算したら、多分採算があわない(業者から買ったほうがお得)のでしょうが
それは、きっと生まれ育った場所へのこだわりや愛着なのだろうと思います
田舎に残るお茶を通して、今を生活する都会と故郷が繋がっているのでしょうね
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