★新茶の香り★
このGWは、昨日の雨をはさんで、天候にも恵まれそうですが
お茶摘みの方は、一休みとなりました
例年のことながら、この時期になると村内のあちこちから新茶の香り(香気)がしてきます
製茶工場で、摘みたての茶葉を熟し、揉んでいく工程の匂いは独特です
茶の香気成分は、これまでに検出されているものだけでもは、638種類にも上るそうで
多くの香気成分が複雑に組み合わされて、茶の香気を構成しているものと考えられています
特に新茶の香りとされる精油成分(香気成分)は微々たる量で、かつ揮発性であることもあって
その場所、その時期にしか生成されないため、大変貴重な香り(?)なのです
ですから、製茶工場から発生する香りは、一般の人には残念ながら体験が出来ないことになり
人工的な香料の開発が日々進歩する中でも、新茶の香りづくりは、未だに不可能とされています
ちなみに水蒸気蒸留してえられる精油の量は、緑茶では0.005~0.02%程度にすぎず
香気成分の研究は今日でも多大の努力を必要とするそうです
文献によると、新茶の上級なものほど、青ノリのかおりをもつジメチルスルフイドが多く
加えて新緑の青葉臭をもつ青葉アルコール、青葉アルデヒド等も多い
なかでも(Z)-3-ヘキセニル-(E)-2-ヘキセノエ-トは新茶の独特の香り成分で
これらが新茶の香りを現していると考えられる、、、です
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