★新茶の香り★

水窪

2013年05月01日 07:41

このGWは、昨日の雨をはさんで、天候にも恵まれそうですが

お茶摘みの方は、一休みとなりました

例年のことながら、この時期になると村内のあちこちから新茶の香り(香気)がしてきます

製茶工場で、摘みたての茶葉を熟し、揉んでいく工程の匂いは独特です


茶の香気成分は、これまでに検出されているものだけでもは、638種類にも上るそうで

多くの香気成分が複雑に組み合わされて、茶の香気を構成しているものと考えられています

特に新茶の香りとされる精油成分(香気成分)は微々たる量で、かつ揮発性であることもあって

その場所、その時期にしか生成されないため、大変貴重な香り(?)なのです

ですから、製茶工場から発生する香りは、一般の人には残念ながら体験が出来ないことになり

人工的な香料の開発が日々進歩する中でも、新茶の香りづくりは、未だに不可能とされています

ちなみに水蒸気蒸留してえられる精油の量は、緑茶では0.005~0.02%程度にすぎず

香気成分の研究は今日でも多大の努力を必要とするそうです

文献によると、新茶の上級なものほど、青ノリのかおりをもつジメチルスルフイドが多く

加えて新緑の青葉臭をもつ青葉アルコール、青葉アルデヒド等も多い

なかでも(Z)-3-ヘキセニル-(E)-2-ヘキセノエ-トは新茶の独特の香り成分で

これらが新茶の香りを現していると考えられる、、、です

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