★農家の夏★
例年の比べて早い梅雨明け、北遠の夏も真っ盛りで猛暑日が続きます
そんな中、農家さんではあちこちで草刈り作業が忙しく行なわれています
この時期になると、水分を含み潤った草が勢いよく伸びてきます
昔から、山の茶農家は茶畑の周りに草刈り場なるものを作り
萱(かや)などを植え、夏になると刈り取り、茶畝に刈り草を敷き詰めました
これは、茶畑の雑草押さえと夏の暑さから土の保湿という機能をはたしながら
有機肥料としての役目も果たしています
化成肥料の不足する時代、青草の有機質は貴重なアミノ酸(茶の旨み成分)でした
良質の茶づくりには欠かせないこの時期の作業なのですが
しかし、夏の暑い時期でのこの仕事はかなりの重労働です
この地方では、体調を壊すことを「暑気(あつけ)をうける」といいます
いわゆる「熱中症」のことです
つい先日も、知り合いの茶農家さんが草刈りの作業中
刈り場から数メートル下の道路に転落し大怪我をする事故がありました
高齢の農家さんが増えるいま、気をつけないといけません
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