★恩師の訃報★
少し前の話になりますが・・・卒業した大学の広報紙が送られ
何気なく目を通していると、恩師の訃報が掲載されていました
ゼミの担当教授として随分お世話になった方です
卒業後、長い年月が経ちますが
その先生とは、ずっと年賀状の交換をさせてもらっていました
今ふりかえると、いろんな思い出が・・・
学生時代の私はアルバイトに明け暮れ、間違いなく劣等生でした
当時は学費も生活費も自分で稼がなくてはならず、ついつい授業より優先(言い訳)
ある時、悪友がバイトで忙しくゼミに出られない私のために一案
勤める喫茶店の2Fで、ゼミの授業をすることを画策しました
もちろん、こんな馬鹿な話が通るわけがないのですが
当時の先生曰く、「○○(私)のためだ、しかたない。そこでやるか!」の一言で
私は仕事をしながら、授業をうけたことがあります(店長も理解あったな?)
そして、なんとか無事卒業させてもらいました(笑)
今の時代では考えられないことです
また、ゼミ旅行では何故か先生と二人で同室(これも悪友のしわざ)
その時、聞いた話は今でも覚えています・・・
「先生は、学生時代どんなバイトしていたんですか?」の質問に
「僕は、君と違って不器用だから血を売って稼いでいたんだよ」、と
「エッ?」・・・欲しい本を買うために、自らの血液を売って・・・
思いもかけない言葉に、しばらく我を忘れてショックを受けた記憶があります
根っから真面目で学問を愛し、そして大切にする方でした
また、数年前の年賀状の返信には
「君の文章には、相変わらず美しさが無いな!品性が無い!」の苦言が(笑)
いつまでたっても、教え子だったようです
もう、あれから30年も経ちます・・・
74歳は、あまりにも早い死でした
心よりご冥福をお祈りします
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