★山の小さな茶農家★

水窪

2010年10月13日 08:12

以前ブログにこんなコメントをいただきました

記事を見て、昔、家でお茶を揉んでいた父親を思い出した・・・と



山あいでお茶を営む農家では、その昔どの家にも小さな茶工場(こうば)がありました

田舎では、「こうじょう」ではなく「こうば」と呼びます

な~んとなく、しゃれた言葉だとおもいませんか?

そこには自家製のお茶を作る、小さな茶機械が並んでおり

仕事は、全て家族でまかなっていました



どこの家でも、お母ちゃんやおばあちゃんや親戚中で摘み取ったお茶を

家に隣接した小さな茶工場(こうば)で、お父ちゃんが揉む

食卓でご飯を食べている時間は無いため、おにぎりを口にほおばりながら

真夜中まで、お茶づくりに励んでいたものです



私が子供の頃は、我が家でも自宅の裏に茶工場(こうば)があり

父親が黙々と一人でお茶を揉んでいましたね

今年の二月に亡くなった父の姿を、ふと懐かしく思い出しました

今では、大規模な製茶工場が当たり前になりましたが

山の小さな茶農家・・・その昔、古き良き日本の家族農業の姿がここにはありました

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