★しいたけ栽培★

水窪

2010年10月08日 08:27

古くからこの山間地における主な農産物は、お茶と椎茸でした

理由は、栽培時期が重ならないことと地域の資源が有効利用できること

夏場(4月~10月)にお茶の生産を、冬場(10月~3月)に椎茸を

原木は植林した山から切り出し、林内で栽培・・・



先人達は、山間地の特性や利点を最大限活用して地域経済をまわしていたわけです

更に基幹産業とされていた林業とも、仕事が重ならないように配慮してありました

この知恵の数々には、恐れ入ります

長年の経験と蓄積した知恵のたま物なのでしょう

しかし、時代の変化により、この循環システムは機能しなくなってきました

輸入による農産物価格の低下、農家の高齢化による後継者問題

過疎化にともなう里山の有害鳥獣の被害などにより

需給のバランスは大きく崩れ

この山間地の経済を支えてきた農林業の循環システムは崩壊をしました

生計の糧(かて)とならない産業は、例外なく衰退をしていきます

今、私達が仕入れするのに地元産の椎茸はほとんど手に入りません

ものがあっても、農家がわずかに自給分を生産する程度・・・

先代から受け継いだ、この椎茸の仕事も過渡期を迎えています

関連記事