★参謀の昭和史★

水窪

2010年03月05日 08:17

最近TVドラマを見ると、ついつい原作や関連本を読みたくなる

山崎豊子著書の『不毛地帯』主人公のモデル、元伊藤忠会長の瀬島龍三って?

著書は、個人を特定したノンフィクションではなく文学作品だと述べているが

今では、主人公・壹岐(いき)正イコール『瀬島龍三』・・・となっている感がある

関東軍の大本営参謀、シベリア抑留、商社への転身、政財界でのフィクサーと

常に昭和日本の中枢にいたが、しかしいまひとつ実態が明かされていない謎の人物



・・・彼を探ることで、日本の戦争のありかたを垣間見ることができ

そして当時の第二臨調以降、政治改革に取り組んだ経緯も彼の言動から推察される

この本は、瀬島龍三という人物を通して歴史的史実を解明・研究するもので

原作とは極めて異質のものなのであるが、比べ合わせてみると興味深い


日本にとってシベリア抑留や東京裁判の意味するものはなんだったのか?

今でも抑留者の国家賠償のけりはついていないし、戦争責任の闇の部分は多い

また、現代につながる戦後の行財政改革は何だったのか?

戦後の外交処理や国際間機密の存在はいかなるものだったのか?


・・・ひとりの人間を通して、この日本の昭和史を探ってみて気づくのは

ある一部の人間達、それを国のリーダー達と置き換えれば

彼らによりつくりあげられる国家世論の統一、、、

こうして社会がある方向に位置づけられていくのだなということ

たとえそれが後世、間違った方向だとしても国民はいつの時代も疑わない

それは今の世でも同じことかもしれないなと・・・


(すみません。。。)

今日は、みさくぼ情報からも農林業のお話からも思い切り脱線しました

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