★農産物直売市の影響か?★

水窪

2010年02月15日 08:29

   雑誌のコラムに気になる記事が・・・

   今、JAをはじめ多くのファーマーズマーケットが盛んになり

   店舗、売上とも年とともに数字を伸ばしています

   国(農水省)でもマルシェ(市場)の開催を助成しているくらいです

   生産者が直接提供する、安心・安価・新鮮さがうりになっており

   これまで廃棄にしていた、二等品や規格外品もさばけロスも減る

   また、自らが直接に販売に関われることで販売価格設定もできて

   ユーザーの生の声を聞くことが出来るメリットなどがあります

   うちの農業法人も当然お世話になっています。。。



   こう聞くと、良いこと尽くし・・・と思われるのですが

   その裏で思わぬ問題が起こり始めています

   あまりに低価格路線のファーマーズマーケットが急速に拡大し

   一般のスーパーや量販店をも脅かす存在になりつつあります

   そのため店舗間では、農産物価格の値下げ競争が激化してきており

   店のバイヤー達は当然市場で、仕入れ単価を抑えてきます

   このことが逆に、今の農産物価格の下落につながっているというのです

   
   肝心の市場価格が維持できないのでは困ったものです

   皮肉な話ですね、、、生産者のための農業所得向上を目指したものが

   結果として、自らの首を絞めることとなってきている

   経済における流通システムのバランスは、かくも難しいものなのですね

関連記事