★農産物もデフレの影響★

水窪

2009年12月24日 08:15

   巷では、デフレの様相になってきたようです

   「安い事はいいことだ!」、なのでしょうが

   作り手の立場になってみると、そうばかりも言っていられません

   農産物の下落が止まりません




   農業新聞の記事にも、連日掲載されていますが

   軒並み畜産や牛乳、野菜やみかんやりんごの果物も低迷したまま、、、

   私達の生産するお茶も、今年は数年前比べ半値近くになりました

   とてもこの生産価格では、農家は生計がたちません

   輸入作物との価格競争はもちろん、国内の需要が伸び悩んでおり

   ブランド化による差別化も、ここにいたっては難しくなりました

   ここまで価格が下がると、個々の農家もJAや市場の指導に不安を感じ

   生産・出荷の調整や規制も足並みが揃わなくなっています

   それが市場では更に供給過多の状態になり、負の連鎖となっているようですね

   小売店やスーパーの安値販売競争の犠牲者は、まぎれもなく生産者です

   私達の仲間である農業生産法人の廃業も増加の傾向にあります


   また、企業による大規模農業も一般化してきた事は事実ですが

   現実には、いまだ日本農業の大部分は個人農家に支えられています

   農家は、この現状に将来の不安と危機感を感じるこの頃です

関連記事