★シャンゼリゼで怒る農民★
先日の出来事、『農産物価格の下落に業を煮やしたパリ近郊の農民が
16日、 パリの目抜き通りシャンゼリゼにトラックで運んだ干し草をぶちまけ
通りを3時間以上にわたり封鎖した』。。。
最近、フランスでは農産物価格が20%も下落、生産量も15%減少したとのこと
「小麦1キロを生産するのに14ユーロセント(約19円)かかるのに
売値は9ユーロセントだ、 農業は瀕死の状況だ」
生産費を賄えない欧州の酪農家達、牛乳危機問題も深刻だといわれています
牛乳生産枠では、EU各政府の農業経済政策の足並みも揃わなくなっており
農業団体の抗議行動となったわけです
今EU諸国では農地買収に、アメリカや先進国の巨大企業が進出してきて
大規模かつ安価な農作物の生産をし始めているようですね
これまでの地元農民は途方にくれているとも聞きました
EUだけでなく、世界の農産物生産のシステムが大きく変わってきています
それぞれの国家だけでは、生産量・価格のコントロールがきかなくなってきている
衛星を飛ばして、農地の管理をする時代、、、想像もつきません
しかし、その結果として世界の数社の特定企業のみが莫大な利益を生み
国家を支えてきた農民は、蚊帳の外に放り出される始末
更に、大量生産技術により遺伝子組み換え作物などの汚染も急速に進んでいる
日本の片田舎の弱小農業者が心配することではないかもしれませんが
私達の知らない所で、確実に世界の食料事情は危険な方向に向かいつつあります
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