★悩む力★

水窪

2009年04月14日 08:27

  ベストセラーを読むことに別段、何の意識もしていないのだが

  最近TVでもよく見かけるので、姜尚中(カン・サンジュン)氏の

  “悩む力”を読んでみた


  高度情報化社会、市場経済の拡大は格差社会を作り出した

  多くの人が閉塞感とともにストレスをかかえ、自殺者は社会問題化している

  勝ち組と負け組みの格差を作り出した過酷な競争システム

  どう悩みと向き合い、生き抜いていくのか

  生きるとはどういうことなのか?


  幾つかのテーマともに、その本質に迫っている



  『人と人との絆や関係、コミュニケーションが相互の信頼に支えられ

  それが、個々のアイデンティティに安らぎをもたらせば

  未来への希望はかすんでしまわない』と位置づけている

  所詮、人は一人では生きられない、、、


  恥ずかしながら自分は、半世紀を生きながら未だに

  悩みの渦中におり、青春の蹉跌を繰り返している

  著者は、自分への自我の問いかけをずっとを繰り返してきたが

  『解は、結局見つからないとわかった』、しかし

  『解は、見つからなかったが、行けるところまで行くしかないことを見つけた』

  ・・・と書いている


  人が悩み迷う事から、結局逃れられる事は無いのですね

関連記事