★山の茶業が終わる時★
今年の新茶を前に、JA幹部と龍山直営工場についての打ち合わせを
JAの合理化を期に、直営工場の運営委託を受けて4年が経ちました
組合員の高齢化と生産量の減少、茶葉の単価の下落、、、
幾つものマイナス要因が重なり、この時JAは数件の直営工場を手放しました
今から数十年前、山のお茶が全盛の当時、北遠茶業は活況を呈していた
自然に恵まれた高級茶作りに、多くの農家が潤った時代、、、
時は移り、山の茶業をとりまく周囲の環境は一変しました
民間に払下げられた茶工場は、再生に向けてのスタートを切ったのですが
昨年は、原油や資材費の高騰、更に茶価は下がり続け
経営はいよいよ成り立たなくなりました
JA北遠管内(佐久間・水窪)の市場での新茶期の売上高は
なんと1/10にまで落ち込んでいます
今後も北遠の茶農家そして生産量は、間違いなく減り続けます
お役所は“山のお茶ブランド”を立ち上げ、美辞麗句の言葉を並べてくれます
ただ、それは苦しむ農業現場と無縁のマスコミや行政関係のきれいごとのお話し
掛け声ばかりが、むなしく聞こえてくるだけです
北遠のお茶が“山のお茶”としてのブランドを確立し始めているのか?
そもそも関係者それぞれに、戦力的ブランディングがあるのかも疑わしい
北遠のある地区の若者や、一部の意欲ある農家は頑張っているのも事実です
しかし、大多数の山の小さな茶農家たちが
これから襲い来る大きな時代の渦に、のみ込まれることを危惧します
関連記事