★伊藤園の茶業戦略★

水窪

2009年03月02日 08:05

   今年の新茶シーズンを前に、伊藤園役員の話が掲載されていた

   伊藤園はもちろん国内トップの茶飲料メーカー


   売上3086億円、日本の荒茶の25%(約25,000㌧)を扱う

   ここ数年、海外はもちろん国内でも契約栽培を広げ、九州で現在450㌶

   今後5年で1000㌶(荒茶4000㌧)まで増やすという

   リーフ茶の低迷により、単価の高い茶葉の需要は伸びず

   ドリンク茶用が中心の為、安価な茶葉の大量生産を目指している



   要するに価格ではなく、いかに生産効率を上げ、量を確保するか、、、

   伊藤園の戦略はきわめて明快であり

   茶農家は、一番茶重視の経営姿勢の見直しを迫られている


   ・・・とすると、今まで山の茶として単価の高い茶葉作りをしてきた

   私達、山間地の茶業経営は、きわめて今年も厳しいものとなる

   ここ数年の山のお茶市場価格の下落は、リーフ上級茶の需要がなくなったこと

   必然として、茶市場で北遠のお茶は売り場を失うことになる

   ではどうするのか?

   大量機械化生産の難しいこの地で、生き残り戦略の選択肢は多くない

   商品(茶葉)の差別化そして、直販マーケットの拡大。。。

   いかに小回りのきく営業を行い、お客様の個々のニーズに対応できるか

   伊藤園さんと道をともにしていたら、私達の茶業は真っ先に終わってしまう

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