★農家の悲鳴⑧★

水窪

2009年02月11日 08:31

    『農山村への想い』シリーズ・・・・

   そろそろ、茶園では春の肥料入れのシーズンをむかえますが

   今、農家にとっての悩みのひとつが肥料の高騰(ビックリ!)

   平成20年度は、化成肥料の価格交渉で約50%の大幅な値上げとなりました

   3年前の2倍(例えば、一袋1380円/20kg→2680円/20kg)

   値上げは、昨年で5年連続となり、過去最大の上げ幅でした




   【 肥料価格高騰の3つの要因は 】

   ● 世界的な食料不足

   世界的人口増加(この7年で5億人の増)により食料需要が増え、

   穀物作付けが増加し、それに伴い肥料需要が伸びている(インド・中国)

   2000年に61億人が、2020年は76億人を予想!

   ● バイオ燃料の需要増

   昨年は重油の代替燃料として、バイオエネルギーの重要が高まり

   世界的な穀物不足に拍車をかけている(南米・アメリカ)

   ● 原油価格・原材料の高騰

   肥料原料の原油が高騰、包装資材・輸送費などの製造経費が上がっている

   また、世界で肥料の原材料も上がっています

   尿素が2.9倍、リン鉱石が5.3倍、塩化加里が2倍(2005年対比)

   ちなみに中国は昨年、資源保護の為これらの肥料原料の輸出を禁止しました

   おまけに海上運賃は5年前に比べ3.5倍・・・



   原油の価格は落ち着きましたが、生産時に高いコストで仕入れた原材料の影響で

   肥料の製品価格値段が、急に下がる事はありません

   お茶の価格は低迷するのに、生産コストは上がるばかり、、、、

   農家の生産意欲も減退、お茶離れが更に進んでいきます


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