★水窪、山村再生への課題★

水窪

2009年02月04日 07:19

   あることをきっかけに、都市(まち)の人たちとのお付き合いが始まり

   ここしばらく、国や市など、行政がらみの仕事もさせてもらっている

   本年度は国の再生助成事業の一環で、街の再生の検証と報告書を作成中・・・

   大学関係、メディア、研究所など数人に、その執筆依頼をしているのだが

   何度か、この街も訪れている雑誌編集者から、最初の原稿をいただいた

   もちろん良さも、十分に伝えてくれているが、街の課題の部分をとりあげると

   それは、かなり刺激的な内容だった・・・(以下、課題の抽出部分を抜粋)



   >重要なのは、町の人たちが、水窪をどうしたいかだ

   いささか抽象的、かつ感覚的になるが、水窪を含む北遠地域には

   「この町をこうしたい」という意思があまり感じられないことが多い

   >本当に水窪が交流人口の増加を図るなら、通りを歩く人に向けて

   言葉ではなくとも自分達のメッセージを出すことが大事だ

   >水窪の町は、漠然と「都会の人」を対象にした「町おこし」をすべきではない

   水窪を知らない人をわざわざ呼ぶのではなく

   もっと身近に水窪という土地の魅力を理解し

   愛している人たちがいることを知った上で、まずは「来てくれる人」を相手に

   彼らに向けた町からの意思表示をすべきだと・・・(以上)




   (全文ではないが)これまでの自分たちの甘えた姿勢に喝を入れられた思いがした

   本来再生とは、一度無くなったところから蘇ること、再開を図ること

   そして、失ったものを取り戻すことである

   それは、思うより厳しい道の選択なのだろう

   この街に生まれ、農業を生業(なりわい)にし、四半世紀が過ぎた

   仕事においては、幾つかの再生事業に携わり苦悩しながら

   街づくりとなると、いつの間にか、その難題から逃避していた自分を恥じた

   美辞麗句を並べたてた町の活性化案なるものには、何の意味も無かった

   再生を望むには、企業も街もそれなりの覚悟と決意を要するのだと、、、
 


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