★続・地域医療について想う★

水窪

2009年01月23日 08:21

    山間地の地域医療は、更に幾つもの難題をかかえている

   では、地域医療の自治体の対応や実情はどうなのだろうか?、、、と

   医学に関わる同級生は、専門職の立場から「先日の番組」をこう見ていた

   山間地医療に取り組む中村医師の行為は、尊敬されるものであるし

   日本の過疎地医療のある意味、理想の姿である事は間違い無い、、、



   では、何故この国のあらゆる過疎地域で、それが行なわれていないのか?

   もちろん、過疎地に勤務する医師の絶対的不足が主要因だが

   もう一点は、自治体のサポート体制・・・特に財源の問題だと言う
  

   医療の現場は、近代設備・器具、十分なスタッフの確保と莫大のお金がかかる

   特に高齢者をかかえる過疎地域においては、行政の負担はなおさらである

   しかし通常では、今の自治体の財源ではとうてい賄いきれない現実がある

   地方現場の予算は、どこも厳しく、手厚い医療体制をとる事は難しい

   その点、この名田庄村では、医療分野に相当の財源負担をされているのだろうと

   はたして、費用対効果が絶対視される合併後の大きな自治体にできるのか



   小さな村だから、逆に出来ること、、、

   他の事業予算を削ってでも、福祉や医療にお金をかける決意、、、

   ある意味、それは地域住民の究極の選択なのかもしれない


   公共事業は抑制され、建設業をはじめ地元の商工経済は我慢を強いられる?

   若者はじめ民間の雇用への取り組みは、後になるかもしれない?

   そして働き手の税負担は、覚悟しなければならない?

   限りあるお金(財源)の中での現実と理想、、、

   生活の何を犠牲にし、何を重要視し、お金をかけるのか

   ・・・理想の過疎地医療を目指すには、

   住民の厳しい生活の選択が、この先待ち受けているのではないかと思う

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