★小さな農家の活力②★
『農山村への想い』シリーズ②・・・・
経済もグローバル化してきた現代において
農業も工業とともに国際競争力を高めるため、大規模農家を育成し
企業による農業参入をうながし、零細農家は淘汰され消えていった
そして巨大流通の組織を形成し、輸入農作物との価格競争に巻き込んだ
その結果が、今の悲惨な食の現状・・・・
(うちの農業法人、佐久間地区のスタッフ)
しかし、日本の農地の約8割は兼業農家が占める
日本の農家は少量多品目の作物を季節に応じて作り
生活の糧としてきた、人々の暮らしの中に農業はあった
欧米やアメリカなどとは、農業のスタイルが根本的に違っていた
それは、日本の風土や長い歴史が生んだ「日本型農業」の姿だったのではないか
市場経済効率を優先しビジネス化されていく農業が
日本のスタイルに合わないのではないか?
農業法人を立ち上げ、生産規模の拡大と効率をめざした私自身が今感じる疑問?
燃料の高騰、農産物価格の低迷など対外的な要因により
いま、日本型の大規模農業は、一瞬にしてもろくも崩れ去った
少数の大きな農家が生き残ったとしても、農地の所詮2割が限界・・・
荒廃を続け拡大する農地の前に
それらが持つ国土保全や環境などの多面的機能の問題は全く解決されない
まして、食料自給率を底上げすることなど不可能に近い
急がば回れの精神ではないが
今こそ、小さな農家の価値を再認識し、
・・・活力を引き出せる道を探すことが大事なのでは
関連記事