★秋恋(あきこい)★

水窪

2008年09月07日 07:39

   新古今時代の『水無瀬恋十五首歌合』に

   秋恋(あきこい)という歌があります

   遠い昔の、秋という季節における恋の歌・・・

   「十五首歌合」からは新古今集に何首も入集されています



   十一番 秋恋(あきこい)
                
   『よしやさは頼めぬ宿の庭に生ふるまつとなつげそ秋の夕かぜ』


   【釈】それならもういいわ、どうせあの人が来るとはあてにできない家―

   その庭に生える松ではないけれど、待つとは告げないでね、秋の夕風よ。
  
           
   ・・・いつの世も、人の恋心は同じなのかもしれませんね

   いつの頃か?聴いた歌、『恋』

   『愛することに疲れたみたい、嫌いになったわけじゃない』だったかな?

   想われぬ相手、帰らぬひとを待つ身の気持ち・・・

   あまりに、人を想い続けるのは辛いのかもしれません

   秋は、ただそっと隣に誰かいてほしい

   そんな、人恋しい季節です

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