★仕事の流儀・茶師★
『一葉入魂、本文を尽くす』 今回は、同業者の紹介
茶師、前田文男氏・・・お茶問屋の三代目、
私も父からこの家業を継いで二十数年
年代も近く、同じ時期に仕事を経験してきたお茶屋さんです
今では、卓越した技能を身につけ、茶業界で一目置かれた存在ですね
お茶と言うのは、他の農産物と違い生産から消費者に届くまで
その姿をどんどん変えていきます
生産者(農家)の作る荒茶がいくら上等でも、上級の茶にはなりません
そこに、最高の仕上げ技術(問屋)が伴って初めて一流のお茶ができます
お茶は、古くから“きつねっぱ“と言われ、茶師の手でどうにも化け
仕上げる技術により、良くも悪くもなります
荒茶の品定め、ブレンドそして火入れ・・・茶師の個性と技術の勝負
特別な伝統の業界で生き抜くには、
『常に良いものを追求し作り出す』研ぎ澄まされた感性が要求されます
自分が本当に納得できるお茶ができることは、ごくまれです
私も二十数年この仕事に携わりましたが、
本当良い物ができたと思ったことは、数えるほどです
関連記事