★“むら”と人間の崩壊・・・★
先日整理した書棚から、35年も前の本を拾い読んでみました
“むら”と人間の崩壊・・・農民に明日はあるか
田中角栄の『日本列島改造論』が騒がれ、その後に書かれているのですが
現代の農山村の疲弊した姿を暗示、警鐘を鳴らしています
この時期から離村離農(りそんりのう)・過疎(かそ)という造語が出てくるのですが
荒廃しだした農地・山林、山林価値の下落、村の分校の統廃合・・・
国内にこの問題が出始める中で、国は過疎対策を出してきました
当時はまだ、“むら社会”をどう立て直すのかという問題意識は全く無く
まず施設があって、その効率的利用の観点から住民の社会集団を裁断していく
物中心主義の思想が中心となっていました
高度成長期の真っ只中で、国が取ってきた農山村の近代化政策の数々、
レジャー基地の建設、集落移転、山村開発センターの建設、国民休暇村建設と
今日のようにまだ環境・エコ・社会福祉・自然保護など話題にもならない時代・・・
今となっては、それらの選択は本当に正しかったのでしょうか?
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