★ホワイト・ツーリズム★

水窪

2010年01月30日 09:01

   ここ数年雪国の観光地では、グリーン・ツーリズムとならんで

   冬場のホワイト・ツーリズムが盛んに行なわれています

   特に長野の飯山市周辺は、平成の時代になりすぐに取り組み

   今では、全国でも有数の先進地となっています

   今回、農水省の支援事業をうけて

   水窪でもグリーン・ツーリズム事業の展開を進めることとなりました

   その現地視察と今後の研修受入の打ち合わせに、いってきたのですが、、、



   バブル時期のスキーブームが去り、ペンション拡張の為

   巨額の資金を投じた雪国の農家、また地域や自治体は苦境に陥りました

   北海道の破綻した町の多くがその例ですね

   その打開策が、夏のグリーン・ツーリズムと冬のホワイト・ツーリズムでした

   地元の文化や風土、伝統食などを交えた体験メニューを用意して客を迎え入れる

   日本の新たな観光事業のビジネスモデルを作り出しました



   成功例のひとつが教育体験の取り組みで、全国の学校がこの地を訪れています

   視察の日も、九州や京都から高校生がスキーの修学旅行にきていました

   ただ、私達が驚いたのは、その子ども達を少人数で分宿させて

   それぞれの宿が、独自のメニューでむかえていることでした

   例えば、かまくら作りの組もいれば、お菓子作り・そば打ちをする組もいる

   民宿ごとに、個性のある体験やサービスを提供する仕組みです

   5月~6月時期のグリーン・ツーリズム最盛期は

   更に農業収穫、カヌーにトレイルなど、豊富な体験メニューが用意されています

   今では、通常の民宿・ペンションでも常に10~12の体験企画があるようですね

   もちろん、ここまで来るまでには様々な紆余曲折があったのでしょうが・・・

   また、手の空いた農家は、食品加工の製造やイベントの協力に関わっていました

   本当に地域ぐるみでツーリズムに取り組んでいる例です


   お世話いただいた飯山観光協会の○○さんは、新たに海外の市場開拓を目指し

   営業のため、今週もシンガポールや中国に足を運ぶそうです

   地域の経済破綻そして崩壊、苦境からの脱却・・・

   「自治体と地域住民の危機感、それに率先するリーダーの育成が大事だよ」

   ・・・との言葉が印象的でした

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