★地域で見守る★

   毎年恒例の地域防災訓練が、日曜日におこなわれました

   この日は、区民全戸が参加し防災への意識高揚を確認する

   今年の夏には地震災害もあり、非常時の備えは怠れない

   山間地でいま大きな問題となるのが、避難支援が必要な高齢者への対処である

   過疎の急速な進行による、限界集落化の弊害がここにもある


   ひとり住まいや体の不自由な高齢者は年々と増加しており

   過去にも火災や災害などで逃げ遅れ、不幸にもその犠牲になったケースもある

   周囲がパニック状態の時に、冷静な行動は高齢者には難しい

★地域で見守る★

   町の半数(65歳以上が46%)が高齢者であり、自宅での介護世帯も少なくない

   誰が責任を持って、避難誘導をするのか?

   もちろん近隣住民を含む地域が主体となり役目を担うべきなのであるが

   その具体的なシステムや事前情報の確認体制は、いまだ不十分極まりない


   まずは、高齢者世帯がどのような状況であるかの実情を確認し把握すること

   年初、この件である方面から相談を受け、私なりに幾つかの事業提案をした

   検討のすえ、地元女性フォーラムの組織が浜松市からの支援をうけ

   限界集落地域で生活する高齢者世帯のお宅を訪問し、日々の安否を確認する 

   「命見守り 声かけ安心」の社会実験事業をはじめた


   一年目でもあり様々な課題はあったが、ひとり住まいの高齢者を田舎に残し

   都会で生活する子ども・親戚の人達には、おおむね好評で支持を受けている

   更に今後、地域の高齢者がより安全に、かつ安心して生活できるようにするために

   地域の各主体(自治体とNPOの協働など)が連携・協力し

   高齢者を見守る、新たな仕組みを構築することが求められている
 


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この記事へのコメント
「命見守り、声かけ安心」社会実験なかなか好評のようですね。
過疎地で高齢者を抱える設楽町でも同じ課題で悩んでいます。私もその実態を詳しく知りたいなと思います。高齢者を田舎に残し都会で生活する子供や親せきにも何か、そういった事業に参加、協力して戴けるような手立てはないものでしょうかね。
Posted by 牛たろう at 2009年12月08日 19:29
牛たろうさん こんばんわ

この手の問題は、日本の過疎地域での共通の悩みですね
少し長くなりますが、以下が浜松市の事業委託の形でおこなった内容です

○ 実現を図りたいこと
限界集落の一人暮らしの安否を確認し、異変への早急な対応を行い
高齢者の命を守り、孤独死の防止を最優先の目的とします。
集落単位へ派遣できる「地域福祉推進委員」を結成し
民生委員などとの協力により、集落の見守り活動を実施します。
それを背後支援するために、公的諸機関と連携し地域住民の
安心と安全活動を行ないます。

今後は、人的な見守り体制の整備後に
それを補完するためにIT装置を活用する異変検知と
「見守りセンター」による駆けつけの体制などを整備して
より強固な命見守り体制を整える活動にも取り組みます。

○ 本事業では、今年度、以下の取り組みを実施する。
① フォーラム水窪(地元の女性NPOです)会員、もしくは賛同する住民が 「地域福祉推進委員」を形成する。
② 地域福祉推進委員を編成して集落単位に派遣、自助や共助の啓発を行い、見守りと声掛けの福祉活動を行なう。
③ 同上委員が先進となり「モデル集落」を指定して、民生委員を中心に親類縁者、地域福祉委員、自治会役員等と協議して、見守り対象の世帯(初年度5集落 見守り対象50世帯 )と見守り登録者を選任する。(初年5集落 20世帯 見守り登録者20名)
④ 地域福祉推進委員は、民生委員の助言の下に、モデル集落が集落内の見守り計画を立てて、集落の個別の事情を反映させる協定を締結する。個別の見守り手法の開発(点灯消灯、新聞郵便物、水道電気メーター、電話、視認等)を行う。また定期訪問(例 月1~2回)を行い集落内活動を簡易に記録する。
⑤ 見守り登録者は、見守り対象世帯の日々の安否確認を行う。
⑥ 見守り対象の世帯に異変があれば、救急車等の緊急対応を行う。
⑦ これらの対応状況を親族縁者の携帯電話やPCに送信して、縁者の関心と関与を深める一助とする。
⑧ モデル集落は、本活動報告を定期的に地域自治センター・区役所へ提 出する。
⑨ 近隣の相互扶助では対応できない領域や周辺条件を見極める調査を行う。
⑩ 散居形態や離散のため、近隣からの見守り活動が成立しない世帯へは、高度情報基盤を活用するシステムの導入を検討する。
Posted by 水窪 at 2009年12月08日 19:57
水窪さん
詳しく教えて戴きありがとうございます。
幅広くいろいろなケ-スが網羅されていいますね。
設楽町にもこのようなシステムができたらと思います。
地域の特性を生かしその地にあった見守り方法を考えていきたいと思います。
Posted by 牛たろう at 2009年12月09日 21:51
牛たろうさん おはようございます

たまたま、この件で市からの話もあったのですが
せっかく実験事業としてはじまり、市も行政がやるべき緊急の仕事だと認めながら
なにやら、市の財政見直しで予算の確保が難しくなった、、、ようです

どうも日本の行政というところは高齢化・福祉社会といいながら
生活弱者や声の届かない人達のことは、黙殺してしまう悪いくせがありますね
後回しにしていい事業ではないと思うのですが・・・
Posted by 水窪 at 2009年12月10日 08:45
えっ
そうなんですか?必要を認めながら予算の確保が難しい””

何に対し税金を使うのですか、命を見守るための予算は何をさておいて使うべきで、こういったところに光を当てるのが政治ではないでしょうか。この先、浜松市が『命見守り隊』事業では全国のモデルケ-スにもなり得るよう、予算確保をお願いしたいですね。
Posted by 牛たろう at 2009年12月10日 12:54
牛たろうさん こんばんわ

浜松市と合併して、80万人の政令都市になりましたが
日本一の面積をもつ広いこの市では、どうしても山村の実情は理解されにくい
、、、そんな状況ですね
どうしても市中心部の政策が優先されてしまうのが本当のところです
マスコミなどでは、田舎暮らしだとか過疎対策云々を宣伝しますが
最近は、市のパフォーマンスばかりが目立ちます
Posted by 水窪 at 2009年12月10日 20:10
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