★市神様と庚申様★

水窪

2013年02月26日 07:54

年に一度、大火の日と同じ日に水窪本町地区では

昔ながらの伝統を持つ風習として、市神様・庚申(こうしん)様の祭りが行なわれます

どちらも、この地域の守り神でして・・・



水窪本町は、宿場町として栄え商いの大変盛んなところで

塩の道街道として、多くの旅人が行き交いました

繁栄を極めた当時の面影は、今も地域のところどころに残ります

市神は、その市(いち)の繁栄と旅人に安全を与えると信じられた神で

市場は、そこを中心に開かれました

そして、土地の区画を管理する神としての性格もあったそうです

以前(明治17年より)は、街の中心部に位置していたのですが

昨日紹介した、大正の大火により水窪の入口に祀られ

八十年余に渡り、この場所から街に出入りする人たちを見守っています



また、水窪町の一番はずれにある庚申様もこの日に祀ります

庚申様は、外からの災いを遮る神として古くから信仰されてきましたが

他にも農業の神様としても信仰され、庚申講では農作業の順調や豊作を祈願しました

またその昔、村では亡くなった遊魂・悪霊が浮遊するところは、

人々の多く集る巷の道辻であるとか、三叉路であると考えられていました

そこで庚申様をこうした辻々に祭り、その加護によって悪霊を静める事により

家内安全・無病息災・作物豊穣の願iがこめられていたのです

その後、人々のあらゆる願い事の神として崇められるようになり

時に本町が花街として栄え、芸者置屋さんがあった当時は

毎日の仕事始めに芸子さんがここをお参りに来るのが日課だったそうです

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