今年は東北の震災や原発事故など、人々は苦しみと共に多くの教訓を学びました
また水窪町としても、この夏初めての出来事として
大雨災害のための避難勧告が町内に二度も発令され、災害の恐怖を実感しました
この日は、全町をあげての防災訓練
地元消防・自主防災会・自治組織の各家庭そして子供たちが参加
9時に地震発生のサイレンともに、地域避難場所に集合し訓練が始まり
浜松市消防による心肺蘇生法・AEDの使い方、非常食の炊き出し
高齢者世帯の巡回確認などのメニューが組まれました
今、山間地で大きな問題となるのが、避難支援が必要な高齢者への対処であり
過疎の急速な進行による、限界集落化の弊害がここにもあります
ひとり住まいや体の不自由な高齢者は年々と増加しており
過去にも火災や災害などで逃げ遅れ、不幸にもその犠牲になったケースも多々あります
今では町の半数(65歳以上が49%)が高齢者であり
自宅での介護世帯も少なくありません
この地域が災害の際は、壊滅的な被害が広がることが想定され
高齢者をはじめ、怪我人・病人の対応はパニック状態に
もちろん近隣住民を含む地域が主体となり、救済支援の役目を担うべきなのですが
年々若者は減り、消防団の存続さえもままならぬ現状で
誰が責任を持って、この町をまもるのか?
問題は、地域における災害対策のシュミレーションが十分なされていない
有事の緊急対応策が具体的にしめされていないこと・・・ですね
今年の二度の避難勧告時にも、地元行政の指導や対応は迷走するばかり、、、
携帯電話は数日間も使用不能で、安否の確認さえできない有様、、、
大都市と比べ、まだまだ過疎地域の災害対策はおろそかであり
そのシステムの構築や情報の確保・確認体制は、いまだ不十分極まりないといえます