★栃の実★
キャンプ場のマロニエの木の下には
もう、栃(とち)の実が落ちていました
毎年、この時期になると栗のような実をつけます
秋の訪れを教えてくれる、北遠の味覚のひとつでもあります
まだまだ、残暑が続く水窪ですが、季節は確実に秋を告げているんですね
そういえば、朝夕に木陰を吹く風には、秋の気配が・・・
マロニエとは、西洋栃(とち)の木のことを言い
栃は、水窪町の木としても、その歴史があります
ここのある「マロニエ」は別名「西洋栃の木」といい
パリの並木などで有名なのですが
日本栃と同じ仲間の樹木で、とっても区別つきにくいものです
区別できるのは、実の形(少しとげがある)ぐらいかな、と思います
また、この栃の実は水窪名物、「栃もち」の原料となるものですね
現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)として
水窪名物の土産物にもなっていますが
その昔、米がほとんど取れない山村では、ヒエやドングリと共に主食として
また、常食しない地域でも、飢饉の際の食料として重宝されていたそうです
そのため、森林伐採の時にも栃は切り残す慣習を持つ地域もありました
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