★栃の実★

水窪

2010年09月01日 07:02

キャンプ場のマロニエの木の下には

もう、栃(とち)の実が落ちていました

毎年、この時期になると栗のような実をつけます

秋の訪れを教えてくれる、北遠の味覚のひとつでもあります

まだまだ、残暑が続く水窪ですが、季節は確実に秋を告げているんですね

そういえば、朝夕に木陰を吹く風には、秋の気配が・・・



マロニエとは、西洋栃(とち)の木のことを言い

栃は、水窪町の木としても、その歴史があります

ここのある「マロニエ」は別名「西洋栃の木」といい

パリの並木などで有名なのですが

日本栃と同じ仲間の樹木で、とっても区別つきにくいものです

区別できるのは、実の形(少しとげがある)ぐらいかな、と思います


また、この栃の実は水窪名物、「栃もち」の原料となるものですね

現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)として

水窪名物の土産物にもなっていますが

その昔、米がほとんど取れない山村では、ヒエやドングリと共に主食として

また、常食しない地域でも、飢饉の際の食料として重宝されていたそうです

そのため、森林伐採の時にも栃は切り残す慣習を持つ地域もありました

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