★地域で見守る★

水窪

2009年12月08日 08:14

   毎年恒例の地域防災訓練が、日曜日におこなわれました

   この日は、区民全戸が参加し防災への意識高揚を確認する

   今年の夏には地震災害もあり、非常時の備えは怠れない

   山間地でいま大きな問題となるのが、避難支援が必要な高齢者への対処である

   過疎の急速な進行による、限界集落化の弊害がここにもある


   ひとり住まいや体の不自由な高齢者は年々と増加しており

   過去にも火災や災害などで逃げ遅れ、不幸にもその犠牲になったケースもある

   周囲がパニック状態の時に、冷静な行動は高齢者には難しい



   町の半数(65歳以上が46%)が高齢者であり、自宅での介護世帯も少なくない

   誰が責任を持って、避難誘導をするのか?

   もちろん近隣住民を含む地域が主体となり役目を担うべきなのであるが

   その具体的なシステムや事前情報の確認体制は、いまだ不十分極まりない


   まずは、高齢者世帯がどのような状況であるかの実情を確認し把握すること

   年初、この件である方面から相談を受け、私なりに幾つかの事業提案をした

   検討のすえ、地元女性フォーラムの組織が浜松市からの支援をうけ

   限界集落地域で生活する高齢者世帯のお宅を訪問し、日々の安否を確認する 

   「命見守り 声かけ安心」の社会実験事業をはじめた


   一年目でもあり様々な課題はあったが、ひとり住まいの高齢者を田舎に残し

   都会で生活する子ども・親戚の人達には、おおむね好評で支持を受けている

   更に今後、地域の高齢者がより安全に、かつ安心して生活できるようにするために

   地域の各主体(自治体とNPOの協働など)が連携・協力し

   高齢者を見守る、新たな仕組みを構築することが求められている
 

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